| タイトル | 印旛沼におけるガマ帯の魚介類保育機能の解明 |
|---|---|
| 担当機関 | 千葉県水産総合研究センター |
| 研究期間 | 2010~2014 |
| 研究担当者 |
金子昇平 |
| 発行年度 | 2015 |
| 要約 | ガマ帯の水質環境(水温・pH・全窒素・DO)は外界と大きな違いがないが、ガマ帯は、印旛沼における有用水産資源であるモツゴの保育場やテナガエビの成育場となっていることを明らかにした。 |
| 背景・ねらい | 印旛沼は総面積11.6km2に及ぶ天然湖で、水生植物の繁茂する湖沼であったが、昭和38年以降の開発や富栄養化等により、沈水性植物がほとんどみられなくなった。また、抽水植物帯の面積も昭和56年の231haから平成元年には157haへと3割以上減少した。さらに、ヨシ・マコモ・ヒメガマ・ガマで構成される印旛沼の抽水植物帯はヒメガマ・ガマが増加しているという種組成の変化が見受けられるようになった。こうした中、産官学及び流域住民が参加する印旛沼再生事業が進められ、沈水性植物の再生や植生帯整備にも着手しており、ガマ帯の魚介類生産に関わる機能解明が必要とされている。 |
| 成果の内容・特徴 | 1 水中から林立するガマ帯の水質環境(水温・pH・全窒素・DO)は、冬期のDO低下傾向と全リンの増加が示されたほかは、外界と大きな環境の違いがないことが確認された(図1)。 2 ガマ帯では魚類の産着卵が確認されず、魚類の産卵場所として利用されないことが確認された。 3 モツゴやテナガエビは、ガマ帯での採捕密度が外界の採捕密度より高いことが確認された(図2)。 4 ガマ帯では、仔稚魚サイズ(全長22mm未満)のモツゴが全体の48%を占めており、漁獲前サイズ(全長50mm未満)のテナガエビも93%を占めていた(図3)。 5 以上のことから、ガマ帯は、印旛沼の有用水産資源であるモツゴの保育場やテナガエビの成育場となっていることを明らかにした。 |
| 成果の活用面・留意点 | 印旛沼の植生帯整備にあたっては、沼内生態系に配慮し、抽水植物種の多様性を検討した上での整備が必要である。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=5251&YEAR=2015 |
| カテゴリ |
| 日本の魚資源はどのくらい効率的に利用されているか? |
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