タイトル | 日向灘海況情報提供システムの構築 |
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担当機関 | 宮崎県水産試験場 |
研究期間 | 2010~2014 |
研究担当者 |
渡慶次力 |
発行年度 | 2015 |
要約 | 漁船で計測された水温と流向・流速値を使用して、気象庁の海面水温、日本水路協会MIRCが提供する黒潮流軸データを統合した表層の総合海況図を作成する手法を開発した。 毎日正午に表層海況図を自動更新して情報提供するシステムを構築し、水試の高度漁海況情報サービスシステムのHPサイト及び携帯サイトで閲覧可能にした。 |
背景・ねらい | 海況情報統合技術の開発及び情報提供システムの構築を行うことで、漁業者や研究者のニーズに対応する日向灘の毎日の水温、流れ、黒潮情報が統合された総合海況情報を提供する技術を開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1.海況情報統合技術の開発 ・日向灘沿岸の潮目での水温及び流況場が詳細に分かる海況情報の提供を目指し、日向灘を漁場とするまき網船3隻及び曳縄船5隻で計測された表層水温、ADCPによる流向・流速値を利用した表層海況図を試作した(図1)。 ・表層水温は、宮崎水試が収集する漁船計測の表層水温値に加えて、広域水温データとして気象庁が提供する日本近海日別海面水温を使用した(以下、「JMA 解析水温」)。 ・表層水温図は、空間スケール10 km(≒0.1°)程度の水温フロント構造を表現できるように10 分の時間間隔に間引いた漁船水温とJMA 解析水温を、張力0.20 の連続曲面スプライン(Smith and Wessel、1990)により、緯度・経度0.05°の等間隔グリットデータに変換した。 ・表層海況図は、個別に作成した表層の水温図と流速図に、直近日の日本水路協会MIRCが提供する黒潮流軸データをそれぞれ重ねて試作した。試作した表層海況図は、漁船データを取り入れることで、沿岸域の潮目付近での詳細な水温・流れを一つの情報として表現可能であった(図2)。 2 情報提供システムの構築 ・海況図の画像データを、水試外にあるWebサーバーにアップして、水試の高度漁海況情報サービスシステムのHPサイト及び携帯サイトにて「水試日報」として、閲覧可能とした(図3)。 |
成果の活用面・留意点 | 表層水温図は、時空間的に均一でない漁船データを主に使用しているため、漁場とならない海域や時化等により操業が困難な日の表層水温図は、詳細な水平分布図とならない。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=5078&YEAR=2015 |
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