| タイトル | 尾数制限で守られる渓流魚の数はどのくらい? |
|---|---|
| 担当機関 | 栃木県水産試験場 |
| 研究期間 | 2014~2014 |
| 研究担当者 |
高木優也 綱川孝俊 |
| 発行年度 | 2015 |
| 要約 | 渓流釣りの尾数制限について検討した。ヤマメ、イワナそれぞれ 1日10 尾まで持ち帰り可能という尾数制限を導入した場合、年間の持ち帰り尾数の総数がヤマメで 14%、イワナで29%減少することが示された。また、尾数制限の導入に77%の釣り人が賛成と回答した。これらのことから、渓流魚の資源管理に対して尾数制限は有効な手段であると考えられた。 |
| 背景・ねらい | 尾数制限は、漁業者や遊漁者が漁場から持ち帰る魚の数を制限する漁獲規制である。尾数制限により大量の魚の持ち帰りが防止され、魚が釣れる機会や期間が増え、より多くの釣り人が釣りを楽しめることが期待される。尾数制限の実施例は、海外ではよくみられるが、国内では少ない。 そこで、渓流魚(ヤマメ、イワナ)について、尾数制限を導入した場合に期待される持ち帰り尾数の減少量を実際の漁獲データからシミュレーションした。また、尾数制限の導入に対する釣り人の意識も調査した。これらから、渓流魚における尾数制限の効果と導入の可能性について検証した。 |
| 成果の内容・特徴 | 栃木県の1河川(図1)においてアンケート調査を実施し、年券者62名(女性2名)、日券者110名(女性1名)から710 釣行日分の回答を得た。 その内容を解析した結果、1人1日あたりの釣獲尾数(平均8.29 尾)は満足できる釣獲尾数(平均 10尾)を下回っており、多くの釣り人が釣れ具合の向上を求めていると考えられた。また、尾数制限の導入には77%の釣り人が賛成と回答した。 発券枚数(年券:859 枚、日券:2,648 枚)とアンケート結果から、年間11,099人の釣り人によってヤマメ15,030尾、イワナ21,501尾が持ち帰られたと推定された(表 1)。1魚種あたり1日10尾までという尾数制限を導入した場合、年間の持ち帰り尾数がヤマメで14%、イワナで29%減少することが示された(表2)。 |
| 成果の活用面・留意点 | 1日10 尾までという比較的穏やかな制限でも、持ち帰り尾数が14~29%減少し、釣れ具合の向上や産卵する親魚数の増加が期待できることが示された。また、尾数制限を導入することは釣り人の理解を十分に得られると考えられた。今後は、尾数制限の導入による釣れ具合の向上と釣り人の増加の程度や、それらを考慮したうえでの最適な持ち帰り尾数の設定について検証が必要である。 |
| 図表1 | ![]() |
| 図表2 | ![]() |
| 図表3 | ![]() |
| 図表4 | ![]() |
| 研究内容 | http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=5203&YEAR=2015 |
| カテゴリ |
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