タイトル |
UHPLCを用いたイオンペア法による野菜汁液中硝酸イオンの迅速定量法 |
担当機関 |
(国)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所 |
研究期間 |
2011~2015 |
研究担当者 |
伊藤秀和
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発行年度 |
2015 |
要約 |
HPLCよりも高圧条件下で分析可能なUHPLC用に開発されたC18カラムを用いるイオンペア法では、1点あたりの分析時間は8分程度であり、従来法のICと比べて分析時間は約40分短縮し、ICを用いる定量値と一致度は高い。
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キーワード |
硝酸イオン、野菜、UHPLC、C18カラム、イオンペア法
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背景・ねらい |
人が摂取する硝酸イオンの多くが野菜由来であり、メトヘモグロビン血症等病気発生との関連が議論されている。また、硝酸イオンは、野菜栽培時に施肥され野菜中に蓄積されるので、作物の窒素栄養診断などで利用場面が多く、イオンクロマトグラフィー(IC)等を用いた従来法より迅速な定量法が求められている。従来の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)装置よりも高圧条件下で分析可能なUltra High Performance Liquid Chromatography(UHPLC)装置が新規に市販されるようになり、短時間で高精度な定量が期待される。
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成果の内容・特徴 |
- Waters社製UHPLC装置(UPLC)用に開発されたC18カラムを使用するイオンペア法による野菜汁液中硝酸イオンの定量法として、表1に示す定量条件を策定した。
- 被検液の精製が不要であり、試料1点の分析時間は7~8分なので、短時間で硝酸イオン(保持時間1.79分)の定量が可能である(図1)。ICでは1点あたり分析時間を47分要するが、本法では約40分短縮可能である。
- 野菜汁液に硝酸イオンを添加した場合の硝酸イオン回収率はほぼ100%前後であるが、硝酸イオン濃度の低い試料(ニンジン、ラディッシュ)において回収率の誤差が大きい(表2)。
- 従来法であるICを用いる定量値との相関係数(R)は0.999(n=10)と高く、両法による定量値は広い濃度範囲で一致度が高い(図2)。
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成果の活用面・留意点 |
- 野菜汁液を分析することにより実験室における迅速かつ精度の高い硝酸イオンの栄養診断や評価に活用できる。
- リン酸緩衝液を移動相に使うと硝酸イオンのピークが割れることがある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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研究内容 |
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/vegetea/2015/vegetea15_s26.html
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カテゴリ |
栄養診断
施肥
にんじん
野菜栽培
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