タイトル | 病院排水の流入が下水処理施設における薬剤耐性菌の分布率を上昇させる |
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担当機関 | (国)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 |
研究期間 | 2012~2015 |
研究担当者 |
秋庭正人 仙波裕信 清水春菜 Valipparambil P. Prabhasankar 谷保佐知 山下信義 李謙一 山本健久 筒井俊之 Derrick I. Joshua Keshava Balakrishna Indira Bairy 岩田剛敏 楠本正博 Kurunthachalam Kannan グルゲ・キールティー・シリ |
発行年度 | 2015 |
要約 | インドにおいて病院排水の流入は下水処理施設の薬剤耐性大腸菌の分布率を有意に上昇させるが、採材季節と下水処理過程の相違は薬剤耐性菌の分布率に有意な影響を与えない。 |
キーワード | 下水処理施設、病院、大腸菌、薬剤耐性、インド |
背景・ねらい | 病院内外で多量の抗菌剤が日常的に消費されていることから、インドは薬剤耐性菌による高度汚染地域となっている。インドで出現し、既存の抗菌剤のほとんどに耐性を示すスーパー耐性菌が旅行者などを介して他国にも分布域を広げており、世界的な問題となっている。こうした薬剤耐性菌の地球規模での拡散を防ぐためには、インドの汚染状況を把握し、改善を促していく必要がある。下水処理施設(STP)で処理された水は河川に放流されるか、灌漑用水として利用されるので、処理水に薬剤耐性菌が存在すると環境に対する汚染源となる。したがってSTPは人の生活と環境の接点として極めて重要である。本研究ではSTPで採取した水検体から無作為に分離した大腸菌の薬剤感受性等を調査することで、インドのSTPにおける薬剤耐性菌分布率に影響を与える因子の特定を目指す。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/niah/2015/niah15_s17.html |
カテゴリ | 耐性菌 薬剤 薬剤耐性 |