タイトル | 非定型BSEプリオンは異種動物への伝達により宿主域が変化する |
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担当機関 | (国)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究所 |
研究期間 | 2013~2015 |
研究担当者 |
岡田洋之 舛甚賢太郎 宮澤光太郎 松浦裕一 横山隆 |
発行年度 | 2015 |
要約 | 牛海綿状脳症(BSE)などのプリオン病は、異種動物へ伝達することが知られている。非定型BSEを異種動物へ伝達すると、感受性動物の種類が変化する。この性状変化は、非定型BSEのリスクを考える上で注意を要する現象である。 |
キーワード | 非定型BSE、プリオン、異種間伝達、種の壁 |
背景・ねらい | 牛海綿状脳症(BSE)は、BSEプリオンに汚染した食肉を介してヒトへ伝達する。プリオンは、動物種を超えて伝達が成立するものの、その伝達効率は悪く、この現象は「種の壁」と呼ばれる。プリオンの種類により、伝達が成立しにくい動物種は異なっている。BSE蔓延の原因であるプリオンに汚染した肉骨粉は羊にも給餌されていたため、BSE羊のリスクも議論されてきた。総合的なリスク評価に基づいた対策が功を奏し、BSEは終息に向かっている。一方、非定型BSE(酵素分解後の分子量が異なるL型とH型の2種類が存在)が確認されている。非定型BSEは従来型BSEとは異なる性状を示すが、発生数が限られていること、非定型BSEおよび羊に伝達した非定型BSEの実験に基づく知見も限られており、リスクの推定が困難な状況にある。非定型BSEプリオンが伝達する動物種を明らかにすることは、リスクを考える上で有用な情報となることから、牛、羊、マウス、ハムスターおよびこれら動物のプリオン蛋白質を発現する遺伝子改変マウスを用いて、非定型BSEの異種動物への伝達性を検証する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/niah/2015/niah15_s10.html |
カテゴリ | 羊 |