タイトル | 少数の祖先品種から交雑を繰り返すことで多様なカンキツ品種が発生した |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 果樹茶業研究部門 |
研究期間 | 2012~2016 |
研究担当者 |
清水徳朗 野中圭介 吉岡照高 太田智 後藤新悟 |
発行年度 | 2016 |
要約 | 国内外の多様なカンキツ在来品種の遺伝解析から67品種で親品種と交雑組合せが示され、在来品種の多くはキシュウミカンやユズ、ダイダイ、コウジ、タチバナ、スイートオレンジなど少数の祖先品種が交雑を繰り返すことで発生してきたと推定される。 |
キーワード | カンキツ、DNAマーカー、遺伝子型解析、品種系譜、細胞質遺伝子型 |
背景・ねらい | カンキツには150以上の品種が知られており、これらは祖先品種が交雑を繰り返して発生した雑種起源であると考えられている。近年、カンキツのゲノム解析からブンタン、マンダリン、シトロンに野生パペダの4つを祖先種とするモデルが提唱され、一部の品種では親子関係が明らかにされてきたが、多くの在来カンキツについてはいまだその来歴は不明である。国内外の多様な在来品種の来歴を明らかにすることは、多様なカンキツ品種の起源を知るだけでなく、重要形質に関わる遺伝子の由来や、これまで利用されてこなかった品種の重要性解明に貢献すると期待される。しかしカンキツは遺伝的な多様性が広いために従来のDNAマーカー分析では遺伝子型が矛盾することが多く、類縁関係を推定する際の障害となっている。そこでカンキツの育種と来歴に関する新たな知見の集積を目的に、高精度DNAマーカーによる核ゲノムの遺伝解析から在来品種の類縁関係を推定するとともに、オルガネラゲノムの遺伝解析から種子親と花粉親の組合せを推定することでカンキツ在来品種の来歴を解明する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nifts/2016/nifts16_s20.html |
カテゴリ | 育種 温州みかん かぼす たんかん DNAマーカー なす はっさく 日向夏 品種 ぶんたん ゆず その他のかんきつ |