タイトル | 国内の豚群における新たな多剤耐性病原性大腸菌系統の出現 |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 |
研究期間 | 2012~2016 |
研究担当者 |
楠本正博 彦田夕奈 藤井勇紀 村田美聡 三好洋嗣 小椋義俊 後藤恭宏 岩田剛敏 林哲也 秋庭正人 |
発行年度 | 2016 |
要約 | 2000年代中頃より、大腸菌症および浮腫病罹患豚からの病原性大腸菌ST88系統の分離が急増している。本系統は高度な多剤耐性を有し、ほとんどの分離株がフルオロキノロン耐性であることが特徴的な集団である。 |
キーワード | 豚由来病原性大腸菌、多剤耐性、フルオロキノロン耐性、ST88 |
背景・ねらい | 志賀毒素産生性大腸菌(STEC)や毒素原性大腸菌(ETEC)などの病原性大腸菌は、豚の下痢および浮腫病の原因となる重要な病原体である。その血清型は世界的に特定のO群に限られる傾向がみられるが、国内においては、特に近年の調査報告が少ないため豚から分離される病原性大腸菌の分離状況や性状の推移などについて不明な点が多い。また、畜産の現場では近年、豚から分離される病原性大腸菌の多剤耐性傾向が強く、抗菌剤の選択に苦慮する場面が多くなっている。そこで、1991年から2014年にかけて国内で下痢または浮腫病の豚から分離された病原性大腸菌967株について、O群血清型、遺伝学的系統、病原因子保有状況、薬剤感受性などを調査し、わが国で分離される豚由来病原性大腸菌の全体像を明らかにする。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/niah/2016/niah16_s19.html |
カテゴリ | 耐性菌 豚 薬剤 |