伊豆諸島近海等におけるキンメダイの資源状態及び動向

タイトル 伊豆諸島近海等におけるキンメダイの資源状態及び動向
担当機関 神奈川県水産技術センター
研究期間 2011~2015
研究担当者 武内啓明
発行年度 2017
要約 伊豆諸島近海等におけるキンメダイの資源状態を把握するため、三崎水産物地方卸売市場における水揚量、立縄釣りCPUE、漁獲物の体長組成等の経年変化について調査した。水揚量及びCPUEは1990年代前半をピークに減少しており、当該海域における資源量は減少傾向にあると考えられた。近年、体重400g未満の小型魚のCPUEが低下、加入量水準の低下が資源量の減少に影響を及ぼしている可能性が考えられる。
背景・ねらい 伊豆諸島近海等におけるキンメダイの資源状態や動向を把握し、適切な資源管理方策を検討する。
成果の内容・特徴 1 三崎水産物地方卸売市場におけるキンメダイの水揚量及び立縄釣りCPUE(1隻1航海当たりの水揚量)は1990年代前半をピークに増減を繰り返しながら減少しており、当該海域におけるキンメダイ資源量は減少傾向にあると考えられた。

2 2009年以降、体重400g未満の小型魚(1~3歳魚)のCPUEが低下しており、漁獲物の体長組成からも小型魚の目立った加入は認められなかった。これまでの研究から、伊豆諸島近海のキンメダイ資源は数年に1度発生する卓越年級群によって支えられていると考えられており、近年の加入量水準の低下が資源量の減少に影響を及ぼしている可能性が考えられる。
成果の活用面・留意点 1 本研究で得られた知見は、(国研)水産研究・教育機構、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県等の試験研究機関で構成される資源動向調査分科会(キンメダイ)にて報告するとともに、一都三県キンメダイ資源管理実践推進漁業者協議会において漁業者等に向けて情報提供を行った。

2 本県におけるキンメダイの資源管理は漁業者による自主的資源管理措置(小型魚の再放流、漁具・漁法の制限等)の下で行われてきたが、資源状態が悪化しつつある現在、より効果的な管理措置を検討するため、資源量や漁獲可能量の推定を含む資源解析の実施が望まれる。
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=7152&YEAR=2017
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