山口県日本海沿岸域における漁場予測

タイトル 山口県日本海沿岸域における漁場予測
担当機関 山口県水産研究センター
研究期間 2013~2016
研究担当者 河野光久
渡辺俊輝
國森拓也
発行年度 2017
要約 山口県日本海沿岸域において、沿岸漁船の過去の操業記録から求めた漁場特性(CPUE分布)および適水温の分布をもとに、ケンサキイカ、マアジの漁場を予測する体制を整えた。漁場予測図の作成にあたり、その計算は緯度・経度5分で囲まれる領域内で行い、計算結果(漁場の形成されやすさ)は色の濃淡で表現した(図1)。漁場予測は旬(10日)ごとに発信している。
背景・ねらい 山口県日本海側の主要魚であるマアジ、ケンサキイカ、いわし類の漁獲量が大きく減少し、加えて沿岸域での漁場形成も不安定になっていることから、漁場予測や短期予報のニーズが高まった。そこで、漁業者の効率的な操業に寄与するために、山口県沿岸域における漁場予測の実施に取組んだ。
成果の内容・特徴 山口県沿岸域におけるマアジ、ケンサキイカの漁場を、漁場特性(CPUE分布、図2)および漁場適水温の広がり具合(図3)をもとに予測し、その結果を旬(10日)ごとに情報発信する体制を整備した。現在、漁場予測に関する情報を専用のウェブサイト(http://yama-gaikai.xsrv.jp/wp/)や漁業無線局の放送をとおして発信している。
成果の活用面・留意点 漁場形成には、場所(CPUE)や水温の他に餌料の関与が示唆されたが、餌料の条件を漁場予測のパラメータに取込んでいない。予測の向上のためには、餌料条件を予測パラメータの中にいかに取込むかが課題である。今後は漁業調査船のレーダー調査(漁船の操業位置確認)や沿岸漁船の操業日誌を整理し、それらと漁場予測の結果との照合によって予測の検証を行う。併せて漁業者からの意見も参考にして、予測の精度を高めていく。予測作業(漁場適水温の解析)にあたり、JADE2(拡張版日本海海況予測モデル)の50m水温予測値を利用している。マアジについては、(一社)漁業情報サービスセンター(JAFIC)と共同でデータの整理を行った。
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=7024&YEAR=2017
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