タイトル | ダイズ重要形質の遺伝解析のための野生ダイズの染色体断片置換系統群 |
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担当機関 | (国研)国際農林水産業研究センター |
研究期間 | 2016~2018 |
研究担当者 |
許 東河 藤田 泰成 Liu Dequan |
発行年度 | 2018 |
要約 | 栽培ダイズ品種の遺伝的背景を持ち、染色体の一部のみが野生ダイズに置換された>染色体断片置換系統群を開発し、それらの系統を用いて種子重や開花期QTLのゲノム上の座乗領域を明らかにできる。開発した野生ダイズの染色体断片置換系統は重要形質の遺伝解析に利用できる。 |
キーワード | 野生ダイズ, 染色体断片置換系統, 重要形質, QTL |
背景・ねらい | 野生ダイズ(Glycine soja Sieb. & Zucc.)は栽培ダイズの祖先種であり、東アジアに分布している。野生ダイズのDNAレベルの遺伝的変異は栽培ダイズより多いため、野生ダイズが栽培ダイズの種子品質、収量、ストレス耐性などの重要な農業形質を改良するために有用な遺伝資源であると考えられている。これまでにさまざまなダイズ遺伝資源を解析することにより、近畿地方の野生ダイズ系統「JWS156-1」が高い耐塩性を示すことを報告している。さらに、その耐塩性に関わる遺伝子を同定することによって、DNAマーカーを開発し、耐塩性品種の育種に利用している。しかし、多くの重要な農業形質の遺伝様式は極めて複雑であり、遺伝背景や生育環境によって、それらの形質発現は大きく影響を受けるため、野生ダイズが持っている有用遺伝子を直接評価することは困難である。本研究では、栽培ダイズ「Jackson」の遺伝的背景をもち、染色体の一部のみが野生ダイズ「JWS156-1」に置換された染色体断片置換系統群(CSSLs)を作成し、遺伝背景をそろえた条件でのダイズ重要農業形質の遺伝解析を試みる。これらの系統群を利用することにより、野生ダイズの中に埋もれている有用遺伝子の発掘が加速できると期待される。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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オリジナルURL | https://www.jircas.go.jp/ja/publication/research_results/2018_b04 |
研究内容 | https://www.jircas.go.jp/ja/publication/research_results/2018_b04 |
カテゴリ | 育種 遺伝資源 害虫 大豆 DNAマーカー 抵抗性 品種 |