タイトル | 堆肥化処理から発生する臭気を臭気指数16以下に低減する高度堆肥脱臭システム |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター |
研究期間 | 2015~2018 |
研究担当者 |
田中章浩 古橋賢一 黒田和孝 |
発行年度 | 2018 |
要約 | 牛ふんの堆肥化過程で発生する高濃度臭気を低減化する堆肥脱臭に、1%濃度の苦土石灰懸濁液を噴霧する2次脱臭処理を組み合わせると、臭気指数28の元臭が脱臭処理後に12と嗅覚に感じられる臭気の強さは約6割低下し、臭気指数による悪臭規制が導入されている地域での脱臭に利用できる。 |
キーワード | 牛ふん、堆肥化、臭気指数、堆肥脱臭、噴霧 |
背景・ねらい | 悪臭防止法による環境中の悪臭規制には、法律が定める悪臭物質(特定悪臭物質)による規制と、人の嗅覚を用いて測定される臭気指数による規制の2種類があり、一定地域にいずれか一方の規制が適用される。それぞれの規制では、嗅覚に感じられる臭いの強さ(臭気強度)を0(無臭)から5(強烈な臭い)までの6段階で示す尺度(6段階臭気強度表示法)に基づき、この中の臭気強度2.5、3.0、3.5のいずれかに相当する特定悪臭物質の濃度または臭気指数の値が、具体的な規制基準値となる。しかしながら、特定悪臭物質による規制では、それ以外の悪臭物質や複合臭気への対応が不十分な場合があり、より厳しい規制である臭気指数による規制を導入する市町村が近年増加している。 家畜排せつ物の堆肥化においては、アンモニアを主成分とする極めて高濃度の臭気が発生することから、高濃度臭気を低コストに脱臭し、地域住民の快適な生活環境の確保や環境問題の解決に努めることが重要である。そこで、脱臭と共に窒素を多く含有する堆肥生産を行う堆肥脱臭(2002年度普及成果情報http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/karc/2002/konarc02-14.html)で除去できなかった臭気を、酸・アルカリ溶液噴霧で除去する2次脱臭処理技術を開発し、堆肥化過程から発生する臭気を養牛業における臭気強度3.0に相当する臭気指数16以下とするための高度堆肥脱臭システムを構築する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/karc/2018/18_021.html |
カテゴリ | 低コスト |