タイトル | イネツトムシに有効なBT水和剤の散布時期および残効期間 |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業研究センター |
研究期間 | 2016~2018 |
研究担当者 |
石島力 石崎摩美 三浦重典 |
発行年度 | 2018 |
要約 | BT水和剤は、イネツトムシが多発している水稲の有機栽培圃場において、中老齢幼虫発生期に散布を行っても、若齢幼虫発生期での散布と同等の高い防除効果が得られる。また、イネツトムシに対するBT水和剤の残効は、散布4日後まで認められる。 |
キーワード | 水稲、有機農業、イネツトムシ(イチモンジセセリ)、昆虫病原細菌 |
背景・ねらい | 水稲の有機栽培では晩植すると、水稲害虫のイチモンジセセリ幼虫(以下イネツトムシ)の食害が多発する場合がある。化学合成農薬が使用できない有機栽培では、これまで有効な対策技術はほとんどなかったが、昆虫病原細菌であるBacillus thuringiensis を主成分とするBT水和剤が2014年にイネツトムシにも適用拡大された。本剤は比較的安価で、水稲有機栽培を中心に利用が期待されている。一般に、薬剤散布によるイネツトムシの防除は、若齢幼虫発生期に行うのが有効とされ、中老齢幼虫発生期の散布は効果が劣る例が知られている。しかし、若齢幼虫やその被害葉の発生を目安に散布時期を見極めるのは難しい。また、薬剤の効果を十分に発揮させるには、残効性を考慮して散布時期を決定することが重要であるが、水稲におけるBT水和剤の残効については明らかになっていない。そこで、中老齢幼虫発生期におけるBT水和剤によるイネツトムシの防除効果を明らかにするとともに、BT剤の残効性の調査を行い、BT水和剤を効果的に利用するための技術の確立に役立てる。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/carc/2018/carc18_s06.html |
カテゴリ | 有機農業 有機栽培 病害虫 害虫 水稲 農薬 防除 薬剤 |