タイトル | カメムシに特異的な免疫の仕組み |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門 |
研究期間 | 2016~2017 |
研究担当者 |
西出雄大 陰山大輔 横井翔 上樂明也 田中博光 二橋亮 深津武馬 |
発行年度 | 2018 |
要約 | 果樹の害虫であるチャバネアオカメムシは、免疫応答を活性化する、これまで他の昆虫では知られていない微生物認識タンパク質を持つ。カメムシ類だけに作用する新しい害虫制御技術の開発につながる可能性がある。 |
キーワード | 昆虫免疫、IMD経路、Toll経路、リシンモチーフ(LysM)、ペプチドグリカン認識タンパク質(PGRP) |
背景・ねらい | 食の安全や環境の保全に対する消費者の関心の高まりを背景として、害虫だけに作用する選択性の高い農薬の開発が求められている。害虫(昆虫)はヒトを含む多くの動物とは異なる免疫システムを持っているので、これを低下させることができれば、環境中の細菌などを感染させることにより害虫だけを排除する新たな技術の開発につながると考えられる。 一方で、これまでは全ての昆虫種が同じメカニズムで免疫を働かせていると考えられていたが、近年の次世代シーケンサーを用いた比較ゲノム解析から、カメムシ目の昆虫は他種とは異なる免疫機構を持つことが分かってきている。カメムシ目は、アブラムシ、ウンカ、キジラミ、コナジラミなど農業上問題となっている多くの害虫を含む。そこで、カンキツ類やナシ、カキ、ウメなど果樹全般の害虫であるチャバネアオカメムシ(図1)の免疫機構に関する研究に取り組み、カメムシ目昆虫特有の免疫応答メカニズムの一端を解明する。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nias/2018/nias18_s13.html |
カテゴリ | 病害虫 うめ 害虫 かき カメムシ 農薬 その他の果樹 その他のかんきつ |