タイトル | 国内外における食の窒素投入・排出の実態と国連SDGsに沿った窒素負荷削減予測 |
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担当機関 | (国研)農業・食品産業技術総合研究機構 農業環境変動研究センター |
研究期間 | 2016~2018 |
研究担当者 |
江口定夫 平野七恵 |
発行年度 | 2018 |
要約 | 日本の食を支える窒素投入の70%、排出の40%は海外で生じ、フードチェーン全体の窒素利用効率は長期低下が続く。国連SDGsのNo.12「責任ある消費と生産」に沿った食品ロス・食べ過ぎの削減により、2050年の窒素排出は現状維持より19%低く抑えられ、食料自給率60%も可能である。 |
キーワード | 窒素フットプリント、窒素利用効率(NUE)、フードチェーン、食料自給率、国連の持続可能な開発目標(SDGs) |
背景・ねらい | 日本の食料自給率は現在38%と低く、日本の食は国内よりも海外(食飼料輸入元の国々)への依存度が高い。このため、食料生産のための反応性窒素(Nr、N2以外の窒素化合物)の投入は、国内よりも海外が主体となるが、その実態の長期変遷は明らかにされていない。また、食料生産~消費過程(フードチェーン)からの環境中へのNr排出(食の窒素フットプリント)のうち、海外及び国内で発生する割合については殆ど知見が無い。2015年に採択された国連の持続可能な開発目標(SDGs)のNo.12「責任ある消費と生産」のターゲット12.3(2030年までに食料廃棄を半減)に貢献するためには、日本の食を支えるNrの投入側と排出側の実態を国内外に分けて定量的に把握すると共に、日本のフードチェーン全体としての窒素利用効率(NUE)の向上に取り組み、世界最大の食飼料輸入国としての責任を果たす必要がある。本研究では、過去半世紀の日本の食の窒素フットプリントの計算に基づき、国内外における投入Nrと排出Nrの長期変遷を明らかにすると共に、国連SDGs12.3に沿ったシナリオによる排出Nr低減と食料自給率向上の効果を見積もる。 |
成果の内容・特徴 |
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成果の活用面・留意点 |
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研究内容 | http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/niaes/2018/niaes18_s16.html |
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