中西部太平洋カツオ資源量の推定精度向上への貢献

タイトル 中西部太平洋カツオ資源量の推定精度向上への貢献
担当機関 (国研) 水産研究・教育機構 水産資源研究所 水産資源研究センター
研究期間 2017~2019
研究担当者 大橋慎平
田中文也
青木暁子
藤岡紘
青木良徳
清藤秀理
発行年度 2020
要約 中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)科学小委員会で議論されるカツオ資源評価について、1.資源評価に使用される海域区分について再検討し、2.成熟体長等の生物学的情報を利用した基準の見直した。これらの検討結果は中西部太平洋カツオ資源評価で採用され、資源評価精度向上に貢献した。
背景・ねらい 2016年のWCPFC科学小委員会で議論されたカツオの資源評価では、資源評価モデルに用いる移動に関する仮定や、海域区分、自然死亡率等の設定について意見が別れ、カツオの資源状態について国際的な合意には至らなかった。そこで、資源評価に使用される海域区分を再検討するとともに、成熟体長等の生物学的情報を利用した基準を見直した。
成果の内容・特徴 (1)海域区分は、同じ時期の同じ海域に同年齢の個体群が分布していると仮定し、海域間での移動と成長を適切に再現できるように検討し、提案した。この提案はWCPFCでの資源評価に採用された。資源評価結果は、各情報が資源評価に正しく反映されていることが示され、資源量推定精度の向上が確認できた。
(2)熱帯域から日本近海で収集されたカツオ雌の卵巣の組織学的観察結果に基づき、産卵親魚量の推定に用いる成熟体長に関する基準を見直した。成熟体長は2016年の資源評価時に使用された基準よりも大きくなり、これにより産卵親魚量の推定精度が上がった。
成果の活用面・留意点 中西部太平洋カツオの資源量推定の精度と信頼性が向上したことで、適切な保存管理措置の導入のための情報をWCPFCへ提供することが可能となった。
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=10039&YEAR=2020
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