ICT技術を活用したブリ養殖生産管理クラウドシステムの開発

タイトル ICT技術を活用したブリ養殖生産管理クラウドシステムの開発
担当機関 (国研) 水産研究・教育機構 水産技術研究所 養殖部門
研究期間 2016~2019
研究担当者 廣田将仁
村上恵祐
藤浪祐一郎
三好潤
山本一毅
発行年度 2020
要約 ブリ養殖の生産管理情報を入力・管理するタブレット版アプリを開発しました。給餌、投薬、成長経過、コストがリアルタイムで「見える化」されます。複数の漁業者の情報をまとめて処理・管理する機能を備えたパソコン版アプリを開発しました。ICT技術により集積した情報の活用例として、試験海域における成長記録から成長予測曲線を作成しました。
背景・ねらい 輸出拡大を目指すブリ養殖においては適切な出荷管理やトレーサビリティ確保のため種苗導入から出荷までの飼育情報を統合的に管理する必要があります。これまで飼育情報の管理は個々人が紙で記録していたため、飼育日誌の整理や、デジタルデータ化のためのデータ入力作業を行うなどの負担が大きくなっていました。そこで環境・給餌・成長データを簡単に入力・管理することができ、場所を選ばずリアルタイムに把握できるアプリを開発し、全国への普及を目指しています。
成果の内容・特徴 飼育の実情に即した分かりやすい入力項目を画面上に配置し、年配の方でも見やすいように文字を大きくするとともに海上からでも楽に操作できるタブレット端末を通したアプリを開発しました。タブレット版アプリを通じて、給餌、投薬、成長経過のほか、この過程での生け簀ごとに1尾単位のコスト情報がすぐにクラウドサーバで解析され、リアルタイムでデータが「見える化」されます。タブレット版アプリで集められた複数の漁業者の情報をまとめて処理・管理する機能を備えたパソコン版アプリを開発しました。ここで管理されたデータは販売管理など他のシステムと連携できます。ICT技術により集積した情報の活用例として、試験海域における成長記録から成長予測曲線を作成しました。ICT技術の導入が計画的な生産に寄与することを明らかにしました。
成果の活用面・留意点 飼育データ等の入出力が簡単にできるようになり、日誌への記録やコスト管理など生産管理に関わる作業が軽減されます。生産管理にかかる経過情報がリアルタイムに把握されることから、出荷までの生産計画とコスト管理が効率的となることが期待されます。品質のバラツキが改善されることが期待されるとともに、生産履歴の開示が可能となります。
研究内容 http://fra-seika.fra.affrc.go.jp/~dbmngr/cgi-bin/search/search_detail.cgi?RESULT_ID=10083&YEAR=2020
カテゴリ ICT コスト 出荷調整 輸出

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