課題名 |
アサリ着底期幼生種苗生産技術開発試験 |
研究機関名 |
北海道立栽培漁業総合センター
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研究分担 |
貝類部貝類第一科
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研究期間 |
継H16 |
年度 |
2003 |
摘要 |
目的:本試験では,大型水槽を用いたアサリ着底期幼生生産技術の確立・安定化を目的とし,そのための飼育技術を開発する。また,得られた着底期幼生は,輸送試験を経て網走市が実施する着底期幼生放流技術開発試験に提供される。経過の概要:本道におけるアサリ生産は,道東を中心として約1,500トン前後となっている。アサリ増殖対策としては,資源管理に加え,天然種苗の移殖が実施されている。しかし,年により天然稚貝の発生量が安定せず,また,他地域からの移殖は寄生虫や遺伝的な問題から規制される傾向にあり,放流用種苗の確保が困難になっている。網走市からは,アサリ人工種苗生産技術開発と着定期幼生蕃殖試験の要望が出されているセンターでは,平成13年度より栽培漁業技術開発研究において,アサリ種苗生産技術に関する試験を行っており,上磯産のアサリ親貝を使用し,水酸化アンモニウムを用いた産卵誘発方法を確立した(平成13年度)。また,能取湖産アサリから採卵した受精卵および浮遊幼生を用い,これらの適正な飼育密度を明らかにした(平成14年度)。さらに平成15年度には,浮遊幼生の飼育技術に関し,パブロバとキートセロスの複合給餌が有効であることを明らかにし,小規模水槽(100~200リットル水槽)を用いて着底期幼生を生産し,殻長約250μmの着底期幼生16.6万個体を網走市へと輸送する事ができた。しかしながら,今後,生産規模を拡大するためには,大型水槽の導入が必須であり,それに見合った飼育技術の改良が必要である。
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研究対象 |
アサリ
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戦略 |
水産
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専門 |
水産増養殖
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部門 |
水産業
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カテゴリ |
飼育技術
輸送
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