11 養鱒汚濁負荷軽減技術開発試験(1)自発摂餌普及試験

課題名 11 養鱒汚濁負荷軽減技術開発試験(1)自発摂餌普及試験
研究機関名 群馬県水産試験場
研究分担 箱島養鱒センタ-
研究期間 継H11~15
年度 2003
摘要 目的:養魚排水の環境への影響を低減させるため、残餌の減少や、飼料効率の向上、さらには給餌作業の省力化、魚病発生の軽減効果などが期待される自発摂餌式給餌システムの実用規模での実験を行い、その効果を検討する。計画:ヤマメとニジマスを供試魚として、自発摂餌区と自動給餌機区を設け、成長等を比較検討した。 1)ヤマメ稚魚飼育試験 体重28gの稚魚を各区に約3,900尾ずつ放養し、2003年6月16日~7月16日までの31日間飼育した。 2)ニジマス餌付け稚魚飼育試験 体重0.15gの稚魚を各区に約17,000尾ずつ放養し2003年4月22日~5月13日までの22日間飼育した。得られた結果: 1)ヤマメ稚魚飼育試験 自発摂餌区は自動給餌区と比較して約1.4倍の総摂餌量であったが飼料効率も同等であり、約1.4倍の増重量が得られ、有意に大きく成長した。早朝を中心に、4:00~5:00代に最も活発に摂餌し、24時間の総摂餌回数の約24%を占めた。報酬量はニジマス未成魚を数千尾飼育時の目安とされる量以上が必要であり、その2倍量の0.10g/kgに設定したが残餌等の問題は生じなかった。2)ニジマス餌付け稚魚飼育試験  試験終了時の魚体重では自発摂餌A区(報酬量:0.023g/kg)、B区(報酬量:0.015g/kg)ともそれぞれ、自動給餌機区に比べ約1.7倍、1.5倍と有意に大きく成長した。体重0.15gの稚魚でも高感度のスイッチと精度の高い給餌機を使用することにより十分飼育可能で成長も良好であり、その有効性が認められた。残された問題点:様々な飼育環境に対応した飼育技術の検討や周辺関連機器の見直しが必要。
研究対象 ニジマス、ヤマメ
戦略 水産
専門 水産増養殖
部門 河川湖沼等
カテゴリ 飼育技術 省力化 飼料効率

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