課題名 | 農用地土壌のカドミウムによる農作物汚染リスク予測及びリスク低減化技術等の開発に関する研究 小麦・ダイズ・ホウレンソウ等可食部のカドミウム濃度と土壌理化学性との関係のほ場での検証 |
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研究機関名 |
北海道立中央農業試験場 |
研究分担 |
環境・環境保全 |
研究期間 | 完H14~16 |
年度 | 2004 |
摘要 | カドミウム(Cd)の存在形態に影響を与える土壌の化学性と作物(大豆、小麦およびほうれんそう)によるCd吸収との関係を検討し、作物のCd汚染リスク評価法を確立する。 方法:1)化学肥料および有機物を長期連用した土壌の化学性と作物中Cd濃度との関係。 2)土壌の化学性を指標とした作物のCd濃度推定式の作成とその検証。 成果の概要:1)土壌の化学性に関連する項目のうち、いずれの作物Cd濃度とも高い正の相関関係を認めたのはY1および0.01N-HCl抽出Cd、逆に高い負の相関関係を認めたのはpH(KCl)、T-NおよびT-Cであった。また、土壌の0.1N-HCl抽出Cd 濃度と作物Cd濃度の相関係数は低く、pH、T-Cと組み合わせてCd汚染リスクを評価することが適当と判断された。 2)大豆および小麦子実、ほうれんそうのCd濃度を目的変数、土壌の化学性〔pH(KCl)、T-C(%)および0.1 N-HCl抽出Cd(mg/kg) 〕を説明変数として重回帰式を得た。 3)道内の圃場で収集した土壌と作物のデータセットにより、各作物のCd濃度推定式を検証した結果、いずれの作物も概ね適合した。 4)土壌の化学性を説明変数とした作物Cd濃度推定式に基づき、作物のCd汚染リスクを区分(高~低)した。 残された問題:1)食品中Cd濃度の基準値に対応した農作物栽培指針の策定。 2)農耕地における重金属濃度のマッピング。 |
研究対象 | 小麦、大豆、ホウレンソウ |
戦略 | 土地利用型農業、環境 |
専門 | 土壌肥料 |
部門 | 共通 |
カテゴリ | 肥料 小麦 大豆 土壌管理技術 評価法 ほうれんそう |