課題名 | いわてオリジナル雑穀品種の開発と生産・加工技術の確立 |
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研究機関名 |
岩手県農業研究センター |
研究分担 |
やませ利用 |
研究期間 | 継H16~21 |
年度 | 2004 |
摘要 | 目的:近年、健康食志向・地産地消運動・アレルギー疾患の増加・地域おこしなど、多方面から「雑穀」が注目されている。本県は、雑穀栽培の歴史が古く、雑穀食文化も残る全国で数少ない地域である。ひえ・あわ・きびを合わせた平成14年産の栽培面積は、全国355haの約46%を本県が占め、特に、ひえ栽培面積は全国の約83%に達する。((財)農産業振興奨励会調べ)。しかし、生産者は高齢者が多く、除草労力が過重であり、総じて草丈が高いため機械適応性が低く、水田移植栽培が可能なひえを除き手作業中心の小規模栽培が主体である。このため、生産量は不安定で、多くの集荷業者が介在して流通が不透明との指摘があり、調製作業が業者依存であることも生産性が低い一因になっている。「雑穀主産県」として、輸入雑穀や他県産との差別化を図り、県産雑穀の優位性をPRするため、内部成分に着目した系統選定や、世界に先駆けた糯性ひえ育成等を行うことで新たな需要を掘り起こし、オンリーワン雑穀産地”いわて”を確立する。 到達目標:ア 品質に優れた岩手在来系統の選定と優良種子の安定供給 イ オリジナル雑穀品種の開発 ウ 雑穀の省力・安定栽培技術の確立 エ 雑穀の高付加価値栽培技術の確立 オ 特性を活かした雑穀加工品の開発による新たな需要喚起 予定成果(初年目):新形質雑穀の特性が明らかになる(ひえ低アミロース系、精白粒色が黄色の糯性あわ)。ひえ・あわ対象農薬の登録(2剤)。 期待効果:ア 内部成分など特性に応じた種子供給が可能となり、ニーズに応じた生産が可能となる。また、消費者に県産雑穀の優位性をアピールでき、他産地との差別化が図られる。 イ 新たな形質を持った雑穀品種が育成され、従来にない加工品の開発が可能となる。 ウ 雑穀で初めて登録品種が誕生し、素性の明らかな種苗供給が可能となる。 成果:(1)収量性・品質が比較的優れる雑穀類の優良系統(計5系統)を選定した(平成9年度)。 (2)ひえの無農薬水田移植栽培技術を普及に移した(平成13年度)。 (3)ひえの乾燥・調製技術を普及に移した(平成14年度)。 |
研究対象 | ヒエ・アワ |
戦略 | 作物育種 |
専門 | 育種 |
部門 | その他作物 |
カテゴリ | 病害虫 あわ 安定栽培技術 育種 加工 乾燥 きび 高付加価値 栽培技術 除草 水田 農薬 ひえ 品種 |