課題名 | いわて純情米品質・食味向上栄養診断技術の確立 |
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研究機関名 |
岩手県農業研究センター |
研究分担 |
水田作 |
研究期間 | 継H16~18 |
年度 | 2004 |
摘要 | 目的:米政策改革大綱のもと、今後さらに産地間競争の激化が予想されることから、より一層品質・食味の向上を図り、需要に即した「売れる米づくり」を推進する必要がある。このため、特に米のタンパク含有率が低く、高品質の良質米を、安定的に生産・供給することが重要である。また、人工衛星データ活用により、米のタンパク含有率を面的に把握し、食味・品質向上に向けた取り組みが平成15年度より県南部において実施される予定である。このことから、米のタンパク含有率を適正にし高品質な米生産のため、タンパク含有率を早期に予測する技術や米のタンパク含有率を考慮した栄養診断技術を確立し、また、次年度作付けにおける改善策を提示するため、米のタンパク含有率を中心とした食味の改善診断手法を確立することを目的とする。 到達目標:ア 米のタンパク含有率を早期に(出穂頃)予測する手法の開発。 イ 米のタンパク含有率を適正にし、高品質な米生産のための栄養診断技術の確立。 ウ 次年度作付けにおける改善策を提示するための食味改善診断手法の確立。 予定成果(初年目):米のタンパク含有率と出穂期頃の葉色(SPAD)、生育量との関係 期待効果:ア 米のタンパク含有率の早期把握により、収穫時の仕分け管理や次年度作付けへの活用できる。(衛星データ活用場面への応用も可能) イ 高品質米生産のための栄養診断技術の確立により、適正な追肥判断、指導ができる。 ウ 食味改善診断手法の確立により、次年度作付けに向けて、高品質米生産のための栽培改善指導に役立てる。 成果:(1)県奨励品種について各品種ごとに、収量、品質の安定化に向けた生育・栄養診断指標を提示している(県稲作指導指針)。 (2)成熟期の止葉の葉色(SPAD)によるタンパク含量の推定手法(H4北海道農試)。 (3)出穂後15~20日頃の止葉葉色による玄米タンパク質含有率の推定(H12山形農試、山形大学)。 (4)米の食味に及ぼす要因と品質・食味向上のための栽培方法などについて解説した手引きを作成(H9いわて純情米品質・食味向上の手引き)。 |
研究対象 | 水稲 |
専門 | 栽培生理 |
部門 | 水稲 |
カテゴリ | 栄養診断 診断技術 水稲 品種 良食味 |