高製パン適性小麦品種「ゆきちから」(東北214号)の高品質・安定多収栽培技術

課題名 高製パン適性小麦品種「ゆきちから」(東北214号)の高品質・安定多収栽培技術
研究機関名 岩手県農業研究センター
研究分担 野菜畑作
研究期間 完H14~16
年度 2004
摘要 目的:本県奨励品種のパン用「コユキコムギ」は、国産小麦としては製パン適性が高いため県内実需者から一定の需要があるが、赤さび病の多発により収量・品質が不安定で、低蛋白化が問題となっていた。この問題を解決するため、赤さび病に強く、高蛋白で高製パン適性を目標に品種の選定を行ってきたところ、東北農業研究センター育成の小麦品種「ゆきちから」を有望と認め、平成15年2月に県の奨励品種に編入した。この「ゆきちから」について、地域色の強いパン用品種として早急な定着・普及を図るため、適応地域の把握あるいは適正な耕種条件の解明により、高品質・安定多収栽培技術を確立する。
到達目標:「ゆきちから」の栽培適地の把握及び高品質・安定多収化のための栽培条件の解明
予定成果(初年目):気象・土壌条件の違いによる生育、収量、品質(外観品質、蛋白含量、製粉性、製パン適性等)、諸障害発生の変動が明らかになる。
期待効果:実需者の要望に応じた高品質なパン用小麦が安定的に生産される。
成果:(1)「東北214号」(現「ゆきちから」)は、耐寒雪性が「ナンブコムギ」並に強く、耐倒伏性は「ナンブコムギ」よりもやや強いが「コユキコムギ」よりもやや弱い「中」でである。縞萎縮病、うどんこ病、赤さび病のいずれにも強いが、穂発芽性は「ナンブコムギ」よりもやや弱く「コユキコムギ」並の「中」である。(東北農試、平成9年)
(2)「東北214号」(現「ゆきちから」)の品質は、タンパク含量が高く、製パン適性が優れることが明らかにされた。(吉川ら、平成10年)
(3)「東北214号」(現「ゆきちから」)については、平成10年度から奨励品種決定基本調査に供試しており、県北部・県南部とも成熟期は「コユキコムギ」より3~4日早い早生で、収量性については「ナンブコムギ」、「コユキコムギ」を上回るなどの特性が確認されている。(岩手県農業研究センター、平成10~12年)
研究対象 小麦
専門 栽培生理
部門
カテゴリ 萎縮病 うどんこ病 小麦 栽培条件 多収栽培技術 品種

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