課題名 | 長大型飼料作物ラップサイレージの調製・品質保持技術の確立 |
---|---|
研究機関名 |
岩手県農業研究センター |
研究分担 |
飼料生産 |
研究期間 | 継H15~17 |
年度 | 2004 |
摘要 | 目的:本県の主要自給飼料の作付面積は、牧草、飼料用とうもろこしが突出し、次いでソルガムが利用されている。これらのうち長大飼料作物はホールクロップサイレージとして子実体も含まれ、栄養価が高く、濃厚飼料(購入飼料)への一部代替が期待できる。 しかし、長大飼料作物の現行の収穫調製技術では、固定式サイロでの貯蔵が普通であり、開封後サイロから取り出した後に変敗がおこるため流通には不向きな状態にある。近年、とうもろこし等の収穫調製作業の省力化を目的に、生物系特定産業技術研究推進機構において開発された「細断型ロールベーラ」では、これら長大飼料作物をロールベールラップサイレージに調製することを可能としており、また、高密度で梱包されていることから、サイレージを高品質の状態で流通させうることが期待できる。本試験では、細断型ロールベーラを用いた実経営規模に応じた作業体系、既存機械と組み合わせた効率的作業体系並びに調製されたラップサイレージの流通の際に要求される品質保持技術等について検討を行う。 到達目標:・細断型ロールベールの発酵品質及びその長期保存技術の確立。 ・細断型ロールベーラの効率的な収穫調製手法の解明。 ・細断型ロールベールの通年給与技術の確立。 予定成果(初年目):・細断型ロールベーラのワンマン作業における密封時間の検討 ・牧草用ハンドラー改良によるハンドリング手法 成果:ア1年を経過したベールでは、頂部に比較した底部の膨らみが、周囲長で4%程度の増加と して認められた。概ね含水率74%を越えるベールでは廃汁の発生が認められた。(「草地・畜産用機械関連試験研究国立場所・生研機構における成果(平成12年度)」平成13年3月 生物系特定産業技術研究推進機構) イ 長大型作物を細断してロールベール状に整形・梱包する細断型ロールベーラーはベール径 90cmに対し120cmと幅の広いネットで形状を保持される。材料は高密度で梱包され、径90cm×90cmのベールで現物平均重量は400kg前後に達する。なお、発酵品質は調製後1年以上安定して保持される。(「草地・畜産用機械関連試験研究独立行政法人農業技術研究機構試験研究機関及び生研機構における成果(平成13年度)」平成14年3月 生物系特定産業技術研究推進機構) |
研究対象 | 飼料作物 |
戦略 | 畜産 |
専門 | 飼養管理 |
部門 | 草地・飼料作 |
カテゴリ | 経営管理 飼育技術 省力化 飼料作物 飼料用作物 ソルガム 長期保存・貯蔵 とうもろこし 品質保持 |