課題名 | 高消化性ソルガム品種特性比較試験 |
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研究機関名 |
岩手県農業研究センター |
研究分担 |
飼料生産 |
研究期間 | 継H16~18 |
年度 | 2004 |
摘要 | 目的:ソルガムは遺伝的な変異が大きく、その属間品種は多種多様で選択肢が広いことから適応場面に応じた利用が期待される。また、ロールベールラップサイレージのような一般的な牧草収穫体系による省力的な収穫調製が可能であり、更に播種時期が飼料用とうもろこしよりも遅く、特に早生種の利用ではとうもろこしよりも早く収穫できることから、ゆとりのある冬作の作付けが可能である。しかしながら、一般的にソルガムの栄養価は同じ長大型飼料作物である飼料用とうもろこしや本県基幹牧草であるオーチャードグラス、チモシー等に比較して低く、これらの代替としての利用は困難である。このような中、近年の国内におけるソルガム育種では高消化性遺伝子(bmr-18)を活用した高栄養価のソルガム品種の育成がなされている。本試験では、これら高消化遺伝子を有するソルゴー型ソルガム品種についてその特性を明らかにし、本県における利用性を検討することを目的とする。 到達目標:本県における高消化性ソルガム品種の生育特性、収量性及び利用性が明らかになる。 予定成果(初年目):高消化性ソルガム品種の生育特性、収量性の把握 期待効果:ア 高消化性ソルガム導入によるソルガム栄養価の向上 イ 優良品種作付けによる生産性拡大 ウ 主に肉用繁殖牛の自給飼料としての利用が期待される 成果:(1)県奨励品種として「天高」、「風立」及び「葉月」を編入(平成10年) (2)ソルガム栄養価の推定式の確立(長野県畜試、平成10年)・ノーマル型品種TDN=OCC+Oa+3.53・e0.0309・Ob‐9.64・bmr-18ホモ接合体系統TDN=OCC+Oa+5.34・e0.0334・Ob‐8.83(3)bmr-18遺伝子を有するソルガム品種「秋立」(東山交22号)のサイレージ推定TDN含量(乾物中%)は63.2%であった(長野県畜試平成13年2月)。 |
研究対象 | ソルガム |
戦略 | 畜産 |
専門 | 飼養管理 |
部門 | 草地・飼料作 |
カテゴリ | 育種 飼育技術 飼料作物 飼料用作物 ソルガム とうもろこし 播種 繁殖性改善 品種 |