課題名 | 高泌乳・高蛋白牛群に適応した飼養管理技術の確立 |
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研究機関名 |
岩手県農業研究センター |
研究分担 |
家畜飼養 |
研究期間 | 完H10~16 |
年度 | 2004 |
摘要 | 目的:近年、健康志向による低脂肪乳の消費拡大、脱脂粉乳の需要の増大等から、生乳の品質評価において無脂乳固形分が重要視されてきており、無脂乳固形分の主要成分である乳蛋白質の含有率を向上させる飼養管理技術の確立が求められている。このため、高泌乳で高乳蛋白質が期待される高能力牛を胚移植により生産し、その改良効果を指標としながら、高泌乳を維持し乳蛋白質率を向上させる飼養管理技術の確立を目的とする。 到達目標:高泌乳を維持し、乳蛋白質率を向上させる飼養管理技術を確立する。 成果:(1)当所飼養牛から高泌乳量(10,000kg以上)で高乳蛋白質率(3.4%以上)の個体を選抜し、受精卵を得て胚移植を実施し、5頭の雌子牛(11年度2頭、12年度1頭、13年度2頭誕生)を確保し、他に13年度12頭(うち性判別7頭)の受胎を確認した。 (2)県内の高泌乳・高乳蛋白質牛飼養酪農家の飼養管理状況調査結果から、高バイパス性蛋白質飼料の給与と、その効率的な利用のために高TDN飼料の給与が必要であると考えられた。 (3)TDN74%(TDN/CP比4.48)のTMRはTDN72%(TDN/CP比4.36)のTMRを給与した場合と比較して、MUN値から牛はTMR中の蛋白質をより効率的に利用したことが推察され乳蛋白質率が向上した。 |
研究対象 | 乳用牛 |
戦略 | 畜産 |
専門 | 飼養管理 |
部門 | 牛 |
カテゴリ | 飼育技術 消費拡大 乳牛 |