課題名 | 大規模酪農経営体(メガファーム)における経営管理方策の解明 |
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研究機関名 |
岩手県農業研究センター |
研究分担 |
農業経営 |
研究期間 | 継H16~18 |
年度 | 2004 |
摘要 | 目的:県内の大規模階層においては、近年100頭規模や法人経営体が増加しており、この経営体は戸数では2%のシェアであるが、頭数で15%を占めるに至っている。また、現場からは、規模拡大において、経産牛当たり乳量やフリーストール体系への移行、環境問題に課題があるとの指摘もある。このため、大規模酪農経営体の成立条件について経営管理、地域農業との関連等の視点から現状を整理しながら検討し、実態、課題、条件を示す。到達目標:大規模酪農経営体の成立条件の提示予定成果(初年目):県内における大規模酪農経営体の経営管理実態と課題提示成果:ア(ア)(経産牛300頭以上の)メガファームは、飼養管理面、経営管理面で優れた点を持ち、多角的事業展開をしている。(イ)メガファームの規模別推移をとらえると、今後に向けての拡大基調が認められる。(ウ)技術的には、繁殖管理の上での「まき牛」・哺乳ロボット・TMR給与・暑気対策としての受精卵移植・分娩警報装置などの活用、3回搾乳の励行など、一歩進んだチャレンジがあること。(エ)従業員が働きやすい労務管理、流れを止めない現金出納、能力に応じた管理的な職務の分担などに最善を尽くすこと。(オ)メガファームの発展は地域貢献を励行し、基本に沿った乳牛管理を怠らぬこと。(清家、畠山酪総研選書「酪農メガファーム」2002)イ 企業型畜産経営が成立する諸条件として、フリーストール(またはフリーバーン)体系の展開、農地の流動化、労働力雇用の可能性拡大、企業者意識の高揚、経営支援組織や分業組織の展開に加えて、農業生産法人に対する各種優遇措置が考えられる。(天間「畜産の研究第55巻第3号」2001)ウ(ア)農業専業地帯においては、大規模経営は地域平均からはみだしつつも、地域農業の構成員としての調和が課題になる。(イ)土地利用型畜産の形骸化に結びつきやすい大規模酪農生産方式の技術構造的な吟味が必要である。鵜川農業経営研究第37巻第4号2000) |
研究対象 | 乳用牛 |
戦略 | 畜産 |
専門 | 経営 |
部門 | 牛 |
カテゴリ | 規模拡大 経営管理 飼育技術 受精卵移植 大規模経営 乳牛 繁殖性改善 ロボット |