課題名 | 新規機能性成分を付与した県産果実酒・蒸留酒の開発-蒸留酒の新規機能性及び機能性成分の探索- |
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研究機関名 |
秋田県総合食品研究所 |
研究分担 |
酒類 |
研究期間 | 継H16~18 |
年度 | 2004 |
摘要 | 目的:県産果実酒は、低価格化、低価格輸入果実酒の増大等の問題を抱え、厳しい状況にある。秋田県ワイン協議会を設立してから、県内の果実酒業界から当研究所に対し、果実酒への機能性を中心とした付加価値を付与するための研究を行って欲しいとの要望が出されていた。そこで新規な機能性成分の探索とその成分を増強した果実酒等の開発をし、県内産果実酒等の品質の高度化と、差別化による市場拡大を目指す。同時に、これらの成分を付与した蒸留酒の開発、さらには果実蒸留酒の新規機能性成分の探索を行う。平成16年度は蒸留酒、特にブランデーの新規機能性および機能性成分の探索を行った。 成果:市販のブランデーに強いMMP阻害活性が見つかった。ホワイトブランデー自体に阻害活性はないが、樽貯蔵したものには強いMMP阻害活性が認められた。焦がした樽、焦がしてない樽、それぞれに貯蔵したブランデーは、異なるMMP阻害活性を示し、樽の種類によってもMMP阻害活性の違いが見られた。また樽抽出成分を分画し、MMP活性阻害成分を探索したところ、リグニンを含む画分に強いMMP阻害活性が見られた。一方、リグニン由来の低分子成分であるグアヤコールなどは、MMP阻害活性が低いか、全く阻害しなかった。同様に、MMP-1およびMMP-2においても強い阻害活性が見つかった。 |
専門 | 食品加工流通 |
部門 | 共通 |
カテゴリ | 加工 機能性 機能性成分 ワイン |