課題名 |
1 省力低コスト高品質な堆肥を製造する技術及び堆肥活用開発 (1)家畜ふん尿堆肥施用養分供給力の関係 |
研究機関名 |
群馬県農業技術センター
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研究分担 |
土壌環境G
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研究期間 |
完H14~16 |
年度 |
2004 |
摘要 |
デントコーンとライムギの収量に経時的な傾向はみられなかった。デントコーンでは17年間(昭和62年~平成15年)の生収量の平均値は化成肥料区に比較し、牛ふん堆肥を施用した各区の収量が高く、リン酸多施用区で8%、牛ふん単用区で10%増収した。有機物施用区とリン酸多施用区は、長年の資材の施用によって土壌中養分濃度が上昇した。牛ふん堆肥を年間600kg/a施用した牛ふん単用区は養分濃度の上昇が最も高く、特に、カリウム、カルシウムおよびリン酸が多量に集積した。牛ふん単用区は仮比重と固相率が低下し、土壌が膨軟になり、保水性(特に有効水分)が高まり、飽和透水係数もやや上昇した。作物体中の養分濃 デントコーンでは牛ふん堆肥の施用によりカリウム濃度が高まり、これに拮抗してカルシウム、マグネシウム濃度は低下した。この傾向は牛ふん単用区で特に顕著であった。ライムギは牛ふん堆肥の施用によってカリウムとマグネシウム濃度はやや上昇したが、カルシウム濃度はそれほど変化しなかった。 このように、牛ふん堆肥の多量施用によって作物体中の塩基バランスがくずれ,デントコーンでは牛のグラステタニー症と関係が深いとされるK/(Ca+Mg)(当量比)が要注意とされる2.2を上回り、飼料品質低下につながった。しかし、ライムギではK/(Ca+Mg)(当量比)は牛ふん堆肥を施用しても化成肥料区と同等であった(図2)。
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戦略 |
環境
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専門 |
土壌肥料
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部門 |
共通
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カテゴリ |
肥料
低コスト
土壌管理技術
ライ麦
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