課題名 |
豚甲状腺のストレス応答と筋肉タンパク質代謝に対する豚ストレス感受性遺伝子の影響 |
研究機関名 |
岐阜県畜産研究所
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研究分担 |
養豚研究部
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研究期間 |
継H15~17 |
年度 |
2004 |
摘要 |
豚のストレス症候群(PSS)とは、ストレッサーによって強い筋硬直等が誘導され、肉の価値が低下し、場合によっては死に至る劣性遺伝形質である。これまでに我々は、PSS豚における肉質の劣化は、夏季高温環境下での輸送に対して血中副腎皮質ホルモン(コルチゾール)濃度が上昇し、甲状腺ホルモン濃度が変化しない事が、骨格筋タンパク質の分解を促進し、その結果肉質が劣化する事を指摘した。そこで、本研究では、PSS遺伝子を保有する個体の特徴である筋肉量の増加と特異的なストレス反応との関係を明らかにすることにより、豚のストレス感受性や豚肉の脂肪蓄積を抑制し良質な豚肉生産への利用や人の悪性高熱症の原因解明に寄与する。今年度は、PSS遺伝子を保有する個体に血中甲状腺ホルモン濃度を低下させる作用をもつ抗甲状腺剤をを投与した後、夏季高温環境下で輸送する。この時の生理反応と輸送後の肉質について検討し、抗甲状腺剤投与によって肉質劣化を抑制できるかどうかを検証する。
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研究対象 |
豚
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戦略 |
畜産
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専門 |
育種
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部門 |
豚
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カテゴリ |
育種
豚
輸送
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