課題名 |
高蛋白TMR給与による乳用牛育成前期飼養方法 |
研究機関名 |
京都府畜産技術センター
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研究分担 |
経営・指導部
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研究期間 |
完H16 |
年度 |
2004 |
摘要 |
1.目的:近年の乳用牛の泌乳能力の著しい向上に伴い、高い泌乳能力を確実に発揮させるための育成技術の確立が急務となっている。そこで、育成初期の蛋白濃度が発育やその後の泌乳能力に影響を与えるという知見に基づき、3から11か月齢の育成初期における高蛋白飼料給与の効果について検討した。2.方法(1)供試月齢:3カ月齢~11カ月齢(2)供試牛:ホルスタイン種雌6頭(3)試験区及び供試頭数:高蛋白区 4頭、標準区 2頭(4)表1に示す栄養濃度の飼料を、高蛋白区(供試牛ホルスタイン種雌4頭)についてはTMR形態で、標準区(供試牛ホルスタイン種雌2頭)については分離給与形態で給与した。3.結果の概要(1)体高及び体重の平均値は、試験期間を通じて高蛋白濃度TMR給与区(以下高蛋白区)が標準蛋白濃度分離給与区(以下標準区)を上回った。(2)養分摂取量については、TDN充足率は、3から3.5か月齢及び10から11か月齢では高蛋白区が標準区を上回り、4から9か月齢では標準区が高蛋白区を上回った。(3)血液性状については、ヘマトクリット値、総蛋白質、アルブミン、血糖、無機リン、血中尿素態窒素および総コルステロール値の平均値は、試験期間を通じて高蛋白区が標準区をほぼ上回った。(4)試験期間を通じて、高蛋白区に特に下痢の発生などは認められなかった。4.成果の活用面と留意点:高蛋白質飼料の調製は、選び食い防止のため、十分に混合されたTMR形態とする必要がある。5.残された問題とその対応:今後、繁殖性や生産性に及ぼす影響についても追跡調査を行う。
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研究対象 |
乳用牛
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戦略 |
畜産
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専門 |
飼養管理
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部門 |
牛
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カテゴリ |
くり
飼育技術
繁殖性改善
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