飲水の塩素濃度が採卵鶏へ及ぼす影響

課題名 飲水の塩素濃度が採卵鶏へ及ぼす影響
研究機関名 京都府畜産技術センター
研究分担 経営・指導部
研究期間 完H16
年度 2004
摘要 1.目的:養鶏場における高病原性鳥インフルエンザの防疫対策の一環として、鶏の飲水消毒は重要な課題であるが、小規模飼養農家にあっては経費面等から飲水消毒に簡易な塩素添加器具や自家製の添加装置を利用しようとする農家が多い。しかし、養鶏場における水の使用量は、気温による鶏の飲水量の変化や飲水以外に利用される水の状況により一定ではなく、投与方法によっては比較的高濃度の塩素が添加されてしまう可能性がある。このことから飲水の塩素消毒自体に不安を抱く農家もある。そこで、採卵鶏に対して安全な飲水の塩素消毒方法を検討・普及するための基礎資料として、飲水の塩素濃度が採卵鶏へ与える影響について検討した。2.方法(1)採卵鶏における飲水限界塩素濃度の検討(試験1)1)供試鶏:褐色卵殻鶏(80週齢)2)試験期間:平成16年10月28日~11月4日(7日間)3)実施方法:水道水と6%次亜塩素酸ソーダを用いて50、100、200、400、800、1,600、3,200ppmに調製した飲水を1区2羽の供試鶏に給与した。4)調査項目:飲水量(2)飲水の塩素濃度が採卵鶏に及ぼす影響の検討(試験2)1)供試鶏:褐色卵殻鶏(57週齢)2)試験期間:平成16年11月11日~12月9日(28日間)3)実施方法:蒸留水と6%次亜塩素酸ソーダを用いて0(対照区)、50、200、400ppmに調製した飲水を1区5羽の供試鶏に給与した。4)調査項目:飲水量、飼料摂取量、産卵率、卵質、血液検査(ヘマトクリット値、尿酸値等)、マクロファージの機能検査3.結果の概要(1)塩素濃度50、100、200、400、800、1,600、3,200ppmの飲水を給与すると、800ppm以上では飲水自体を行わなかった。(2)塩素濃度0、50、200、400ppmの飲水を給与すると0及び50ppmでは飲水量への影響は認められなかったが、200ppmでは1~7日時に一時的に減少し、400ppmでは投与期間中、継続して減少した。(3)産卵率は200、400ppmで飲水量が減少する1~7日時に一時的に低下したが、その後回復した。(4)卵殻破壊強度、卵殻厚については塩素濃度による影響は認められなかったが、ハウユニットについては400ppmにおいて産卵率と同様、1~7日時に低下した。(5)血液性状及び血液生化学検査とマクロファージの免疫機能検査を実施したところ、ヘマトクリット値、尿酸、GOT及びマクロファージの走化性と貪食能からは塩素濃度による影響は認められなかった。4.成果の活用面と留意点(1)成果の活用面と留意点1)飲水消毒を行う際の採卵鶏に影響を与える塩素濃度の指標となる。2)飲水の塩素濃度は水道水質基準の範囲で適切に管理し、随時点検する。(2)成果の公表1)平成16年度京都府畜産技術業績発表会にて発表2)京都畜技セ試研成績2:掲載予定5.残された問題とその対応:生産物への安全性については、今後検討する必要がある。
研究対象 鶏
戦略 畜産
専門 飼養管理
部門 鶏
カテゴリ くり 飼育技術 鶏

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