「おさゴールド」等青ナシ品種の高度栽培技術の確立

課題名 「おさゴールド」等青ナシ品種の高度栽培技術の確立
研究機関名 鳥取県園芸試験場
研究分担 果樹研
研究期間 新HH16~
年度 2004
摘要 ハウス栽培で防霜用加温機を用いた加温により、細胞分裂期の温度を高め、熟期を早めることが可能かどうかを検討した結果、簡易加温機の設定温度を10℃にすることで、盆前出荷率を高めることが出来ると考えられた。‘ゴールド二十世紀’の糖度向上を目的として、夏季せん定の効果について検討する。夏季せん定が果実品質に及ぼす影響を明らかにした結果、夏季せん定による果実糖度向上には、処理時期等の要因が大きく関与していると考えられた。近年、一部地域を中心に‘二十世紀(ゴールド二十世紀)’収穫果実の果肉にスポット状の水浸状の褐変症状が多発している。この発生防止対策を検討の結果、1-MCPがアンコナシの発生軽減に及ぼす効果は、昨年に引き続き認められなかったことから、本障害にエチレンの直接的な関与はあまりないのではないかと考えられた。また、袋内温度および果実が受ける日射量とアンコナシの発生との関係を調査した結果、日当たりの悪い位置の果実がアンコの発生が多いものと考えられ、受光量の少ない部分における発生が多いようであった。また、果色の進みとは高い相関関係があり、わずかな果色差で発生程度に差が見られたことから、アンコ発生樹の収穫は早めに行うのがよいと考えられた。‘ゴールド二十世紀’等の幼果に発生する黒点症状は、発生が著しい場合、等級落ちの要因となる。この症状の発生要因を解明するために、ワンタッチ袋の無袋期間を変えた処理区を設け、時期の違いと発生との関係を検討した結果、5月上旬の無袋条件(降雨、防除等の特定は負荷)が、発生に関わっていることが示唆された。水田転換園の‘ゴールド二十世紀’で見られる著しい変形果(通称カボチャナシ)の発生要因を検討の結果、調査果の著しい変形は、細胞分裂数の不均衡、細胞肥大の不均衡が複合的に関わって生じたものと考えられた。慣行で2回の袋掛けを行っている青ナシ栽培の省力化を目的として、1回掛けによる新しい袋掛け体系を確立する。紙の素材、形態の異なる袋について、果実品質に及ぼす影響を検討した結果、褐色一重パラフィン処理袋の1回掛けの区が、慣行区と遜色ない外観、品質であり、省力的な袋掛け体系の手法として活用できると考えられた。
研究対象 ナシ
戦略 園芸
専門 栽培生理
部門 果樹
カテゴリ かぼちゃ 栽培技術 出荷調整 省力化 水田転換園 品種 防除

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