課題名 |
貝毒等被害防止対策事業 |
研究機関名 |
山口県水産研究センター
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研究分担 |
内海研究部
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研究期間 |
H15~19 |
年度 |
2004 |
摘要 |
本県内海側ではアレキサンドリウム属プランクトンが二枚貝の毒化を引き起こしてきた。本属は毒性の有無や強弱が種によって異なるため、貝毒プランクトンのモニタリングには正確な種の同定が不可欠である。しかし、本属の形態観察による識別は困難であるため、職人芸的な技術を持った研究員がかなりの時間をかけて同定作業を行ってきた。 そこで、京都大学で新しく開発されたFISH法(DNAの違いを利用した同定法)と従来の形態観察による同定法を比較・検証し、FISH法を用いた簡易・迅速・正確な貝毒プランクトンモニタリング手法の確立を目指す。また、正確な同定を元にして、多種のアレキサンドリウム属が出現する周防灘の貝毒原因プランクトン出現動向を明らかにする。独自にFISH法を改良(蛍光染料による詳細な形態観察との組み合わせ)したことで、FISH法と形態同定の結果をクロスチェックする事が可能になった。FISH法だけではアレキサンドリウム属と間違えてしまう可能性のあるプランクトンが存在する事が明らかになったが、この方法による識別法を確立した。京都大学が開発した手法の現場適用時における問題点を明らかにした。ア)プランクトン活力の違いによってFISH法の反応がバラつく。イ)FISH法の目印と紛らわしい自家蛍光をアレキサンドリウム属が発する。
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研究対象 |
貝毒プランクトン
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戦略 |
水産
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専門 |
水産環境
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部門 |
海洋
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カテゴリ |
ばら
モニタリング
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