課題名 | かん水による農作物の収量品質向上および塩害防止効果試験 |
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研究機関名 |
鹿児島県農業試験場 |
研究分担 |
徳之島支場 |
研究期間 | 継H15~17 |
年度 | 2004 |
摘要 | (目的)奄美地域においては、夏期の干ばつ被害が大きく、生産性低下の大きな要因となっている。このため、国や県による大規模な畑地かんがい施設の整備が進みつつある。他方、夏秋期の台風や冬期の季節風の海水吹き上げによる塩害被害も農作物生産性低下の大きな要因となっている。しかし、個々の農家においては、水の有効利用に対する認識が低く、畑かん既設地域においても十分に活用されていないのが現状である。このため、かん水が農作物の収量・品質に及ぼす影響と散水による塩害防止効果を明らかにし、具体的データを基にした水利用体系を確立する。(成果)本年度までの成果として、サトウキビでは、分げつ期~盛夏期の日かん水量3mm(7日間断)で10%~40%増収した。ジャガイモでも、日量3mmかん水により10~30%増収した。塩害対策では、キクは塩分付着により著しい被害を受けたが、塩分付着後すぐに除塩対策を実施すると、正常な生育と切り花品質が確保できた。サトウキビにおいては、7mmかん水処理でも除塩率は50%以下で、海水が付着することにより甘しゃ糖度は低下する傾向にあった。効率的に除塩するためのかん水法を検討する必要がある。また、付着塩分の簡易測定法として、EC値を利用した推定法がより簡便であり、被害程度とEC値、Na値限界値との関係を明らかにしつつある。 |
研究対象 | サトウキビ,キク |
戦略 | 土地利用型農業 |
専門 | 栽培生理 |
部門 | さとうきび |
カテゴリ | 簡易測定 きく さとうきび ばれいしょ |