課題名 |
農家チーズの品質の安定化と経営のしくみ・戦略 |
研究機関名 |
北海道立根釧農業試験場
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研究分担 |
乳質生理科・経営科
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研究期間 |
完H15~17 |
年度 |
2005 |
摘要 |
小規模工房のチーズ品質の安定と向上のために、少量試料による乳凝固特性評価手法を検討するとともに、原料乳の乳成分、体細胞数、殺菌工程での加熱ストレスがカード特性に及ぼす影響を明らかにする。加えて、取扱が容易な電気伝導度計を用いた発酵モニタリング法の検討、また、チーズの品質管理や客観的な特徴表現への利用のために、理化学指標による特徴の数値化方法を検討する。さらには、農家チーズ工房の経済性を検討し、農家チーズ工房の発展方向を明らかにする。ア)チーズ原料乳としての農場バルク乳の品質は、乳タンパク質率の平均値は向上したものの、依然として季節変動と農場間格差が大きかった。イ)物理性はチーズタイプごとの硬さ・熟度の 指標となる可能性があり、工房内の製品管理の手段として利用できることが示唆された。ウ)経産牛40頭の酪農経営が後継者を確保し家族労働力4人と余裕あるケースを前提に比較した。農家チーズ工房を所得を確保する部門として導入する酪農経営では、農家チーズ工房導入に要する投資額が約2,000万円になり、これは酪農専業経営の経産牛40頭程度と60頭程度の農業固定資本額の差とほぼ同じ値になった。そして経産牛が40頭と60頭の農業所得の差は350万円であった。
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研究対象 |
乳用牛
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専門 |
飼養管理
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部門 |
牛
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カテゴリ |
季節変動
経営管理
飼育技術
乳牛
モニタリング
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