課題名 |
乳牛における窒素排泄量・メタン産生量低減技術の開発 |
研究機関名 |
北海道立根釧農業試験場
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研究分担 |
乳牛飼養科
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研究期間 |
継H16~18 |
年度 |
2005 |
摘要 |
環境に配慮した酪農の実現のため乳牛の糞尿窒素排泄量および呼気メタン発生量の低減技術を開発する。本年度は乾乳牛の糞尿窒素排泄量および呼気メタン発生量を調べるとともに、炭水化物源としてポテトパルプおよび高α化トウモロコシ給与が糞尿窒素排泄量およびメタン発生量に及ぼす影響について検討した。ア)供試した2番草GSの飼料成分はCP14%、NDF55.9%であった。DM消化率、NDF消化率ともに1番草GSより低く、TDN含量は57.8%であった。乾乳牛における2番草GSの乾物摂取量(DMI)は13.0kg/日となり1番草GS給与時と同等であった。DM糞量および糞窒素量は1番草給与時より少なかったが、尿量、尿窒素量の差はなく、糞尿量においても差はみられなかった。窒素出納では、2番草GS給与時の摂取窒素量に対する尿窒素量割合は、1番草GS給与時と同等であったが、糞窒素量割合は多く、蓄積窒素割合が少なかった。メタン発生量は、2番草GS給与時で374.2L/日となり、1番草GS給与時と同等であった。イ)バレイショデンプンを給与したS区とポテトパルプを給与したP区は、圧片トウモロコシを給与したC区より乳量が有意に低かったが、FCM量および乳成分では処理区に有意な差は認められなかった。飲水量はP区が有意に低かったが、尿量は有意な差は認められず、また、糞尿量および糞・尿窒素量も同様であった。ウ)高α化トウモロコシを34.7%給与したH区は、他の処理区と比べて、乳蛋白質率が高い傾向にあったが、乳量、FCM量、乳脂肪率およびSNF率は有為な差は認められなかった。また、H区は尿量が他の処理区より有意に低かったが、尿窒素量は有意な差が認められなかった。糞量および糞窒素量も同様に処理区間に有意な差は認められなかった。
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研究対象 |
乳用牛
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専門 |
環境
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部門 |
牛
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カテゴリ |
とうもろこし
乳牛
ばれいしょ
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