課題名 |
寒地向けめん用良色相小麦の早期開発 |
研究機関名 |
北海道立北見農業試験場
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研究分担 |
作物研究部小麦科
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研究期間 |
完H14~17 |
年度 |
2005 |
摘要 |
試験目的:小麦粉成分と小麦粉の色相に係わる製粉特性等について調査し、粉色を悪化させる要因を検討する。また、粉色の改良のため初期世代より機器分析により粉色、蛋白含有率による選抜を行うとともに穂発芽性と品質安定性を調査し、高品質、安定多収品種の育成を行う。成績の概要:現在の北見農試の育成系統では、めん色と製粉歩留及びミリングスコアの間には正の、小ぶすま歩留との間には負の、それぞれ有意な相関が認められた。製粉時の皮離れが製粉歩留及びめん色に影響していることが考えられ、粉色と製粉性の両形質を改良できた。ブラベンダー製粉の製粉速度を2倍(50g/分)にした場合でも、A粉の粉色選抜によりめん色の改良が可能であった。初期世代からの粉色(L*a*b*)の選抜を行った結果、めん色の優れる「北見82号」(穂発芽性、赤かび病抵抗性も改良)など、製めん適性の優れる系統を選抜した。「北見81号」は「ホクシン」と比べ、灰分含量が低く、製粉歩留が高く、テストミルでの製粉性が近年品質の低下しているASWより優れていた。「北見81号」は蛋白含量が変動した場合でも「ホクシン」と比べ、粉色のくすみが少なく(a*が低く)、優れていた。穂発芽耐性が優れる「北見81号」「きたもえ」は「チホクコムギ」「ホクシン」と比べ、成熟期以降の人工降雨処理によるA粉の粉色L*の低下が小さかった。 また、L*とPPO活性との間に1%水準で有意な負の相関が認められた。穂発芽耐性の優れる品種・系統は降雨処理によるA粉中の酵素活性の高まりが抑制され、品質劣化が抑えられることが推察された。
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研究対象 |
小麦
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専門 |
育種
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部門 |
麦
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カテゴリ |
育種
寒地
小麦
抵抗性
品種
ラベンダー
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