摘要 |
○目的:農作物生産を推進するうえで、減化学肥料栽培や減農薬栽培の重要性が認識されている。減化学肥料栽培の分野では緩効性肥料の利用や家畜ふん尿に由来する堆肥の代替利用が大きな柱として位置付けられおり、鶏ふんや豚ふんたい肥による水田や畑作物の施用技術の取組みが進められている。一方、牛ふんについては水分が高いため多くの副資材を必要とする。このため、できあがり堆肥の成分が原材料よりも薄まることや、副資材(オガクズ)確保に要する経費も過大になっている。また、確保が十分でなく良質な発酵に至らない場合もある。これまでの知見の中に、エネルギー発生量の高い廃油等の食品製造廃棄物の添加により、発酵には高めの水分でも良質な低水分たい肥の作出ができるという報告がある。このことから、この技術の応用や、他の未利用資源を検索する事により、たい肥生産に必要な副資材の節減や、成分の凝縮が見込まれ、牛ふん尿の利用場面の拡大と農産物の減化学肥料栽培に役立つことが期待される。○到達目標:・副資材としての利用可能な未利用資源が明らかとなる・未利用資源利用の牛ふん尿たい肥の成分が明らかとなる・未利用資源による牛ふん尿のたい肥化技術が明らかとなる
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