温暖地東部における六条大麦の高品質・安定多収栽培技術の確立

課題名 温暖地東部における六条大麦の高品質・安定多収栽培技術の確立
研究機関名 茨城県農業総合センター農業研究所
研究分担 作物研究室
研究期間 継H15~17
年度 2005
摘要 目的:優れた麦茶加工適性を持ち、縞萎縮病抵抗性、早生、うどんこ病強、耐倒伏性強、多収等、優れた栽培性を併せ持つ有望系統について施肥や播種期、播種量などについて栽培法を確立する。生産者生産物の粗蛋白含量の実態解明を行い、粗蛋白含量を適正化するための診断施肥法(粗蛋白含量)10.0%以上、収量500kg/10a以上、倒伏程度2以下)を開発する。成果の概要:(1)東山皮101号は耐肥性が高く、追肥よりも基肥を多肥にした方が収量の増加程度が大きく、千粒重を維持し、外観品質を低下せずに多収が得られるが、倒伏程度が大きくなる。 (2)本県産六条大麦の粗蛋白質含量の分析点数は865点で前年より322点、水分含量は623点で前年より243点増加した。粗蛋白質含量の平均値は9.93%で、前年より0.65%減少した。標準偏差は、本年は1.54%と分析点数の増加に伴いばらつきが極めて大きくなった。水分含量の平均は12.77%、標準偏差は0.93%で、3ヶ年平均よりばらつきは小さくなった。 (3)基肥の効果は基肥量が多いほど無肥に比べ稈長が長く、穂数が増加し、生長量が多くなることで収量が増すが、倒伏程度が大きくなり、千粒重や容積重の向上にはつながらない。積算気温550℃の頃に0.4kg/a施用すると増収効果が最も高く、積算気温600℃の頃に追肥を0.2~0.4kg/a施用すると粗蛋白含量増加効果が高い。積算気温500℃では、1182本m2以上では生育過剰であり、積算気温550℃では茎数1,116本/m2以下、積算気温600℃では茎数1,185本/m2以下では追肥の施用が必要である。また、積算気温が650℃のとき、草丈27.5cm以上、茎数1440本/m2以上の時は倒伏程度が2を超えるおそれがある。
研究対象 大麦
専門 育種、栽培生理、土壌肥料
部門
カテゴリ 肥料 育種 萎縮病 うどんこ病 大麦 加工適性 施肥 多収栽培技術 抵抗性 土壌管理技術 播種 麦茶

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる