特産園芸作物の優良品種選抜・育成技術研究  1 伝統野菜の高性能品種の育成

課題名 特産園芸作物の優良品種選抜・育成技術研究  1 伝統野菜の高性能品種の育成
研究機関名 石川県農業総合研究センター
研究分担 砂丘地農試
研究期間 完H13~17
年度 2005
摘要 目的:‘打木源助’ダイコンの細胞質雄性不稔(CMS)系統を利用した長根性F1品種および耐ス入り、耐裂根性の‘長根系源助’の育成を図る。また、花粉親として‘長根系源助’以外の系統を用いたF1系統を育成する。金沢青カブの良質耐病性F1品種の‘加賀姫青’の普及を目指して、F1種子を大量に採種・保存し、両親系統の増殖を行う。中島菜の在来系統の中から、揃いの良さと晩抽性を備えた優良系統を選抜する。秋まき越冬夏どり栽培において、晩抽性で7~8月に収穫でき、分げつの少ない加賀一本太ネギを育成する。
得られた成果:(i)選抜した長根系源助は、従来系に比べて、砂土・壌土のいずれの土性でも、空洞や裂根の発生が少なく、品質が優れることが明らかになった。(ii)耐病総太、F1緑輝およびF2緑輝のいずれも、CMS源助に交配する花粉親として、有望とは認められなかった。(iii)‘加賀姫青’のF1種子1046g、‘DH1’自殖種子19.8g、‘改良CR金沢青’自殖種子68.6gを採種して、乾燥剤と共に種子貯蔵庫に保存した。(iv)カブF1播種量は、300ml/10aを標準とすると、1046g=1575ml=53a分となった。母本‘DH1’は採種用ハウス190棟相当、父本‘改良CR金沢青’は460棟相当となり、充分量である。(v)4系統の‘DH1’は、昨年度に引き続き高い自家不和合性が確認された。開花受粉した‘DH1’の1花当りの着粒数は、平均で0.12~0.31粒であり、つぼみ受粉の着粒はこの18~35倍であった。(vi)抽台は、笠師、西谷内、在来1系統の順に早く、笠師(無選抜)では3月下旬で花茎の伸長が見られ、収穫が不能となった。なお、笠師系統は、平14年の段階で、選抜の対象から外している。西谷内および在来1の晩抽株から集団採種した系統では、抽台時期が無選抜から10日間ほど遅れ、4月上旬までの収穫が可能であった。(vii)品質調査では、農研平14年保存系統からの採種集団では、全体に外観品質に優れ、規格品の割合も60%と、F1品種並(60~65%)に多かった。(viii)村田系平14年保存系統からの採種集団は、質が柔らかなためであるが、外観品質が劣り、規格品の割合も30%と低く、抽台率(48%)も高かった。
研究対象 共通
専門 育種
部門 野菜
カテゴリ 育種 かぶ 乾燥 受粉 だいこん 伝統野菜 ねぎ 播種 品種

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