課題名 | 新たなブランド食材の発掘・育成 1 有望品目の栽培方法の確立 |
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研究機関名 |
石川県農業総合研究センター |
研究分担 |
育種栽培G |
研究期間 | 完H16~17 |
年度 | 2005 |
摘要 | 目的:古くから栽培されているトウガラシ、ササゲ、中能登在来のトウガン、小松市特産の日向源助ダイコン、金糸瓜の在来系統、七尾地区の伝統野菜である「沢野ゴボウ」、源助ダイコンの葉部、これらの特性を明らかにし、食材としての可能性を検討する。 得られた成果:(i)トウガラシの収量性は、下山田ナンバが他に比べ収穫果数が最も少なかった。剣崎ナンバの収穫果数は、鷹の爪と同程度であったが、良品割合が42%と低く、良品果数は著しく少なかった。外品は両在来系統とも主に曲り、虫害によるものであった。また、剣崎ナンバの台木比較では、ベルホマレで収量性が優れていたが、自根に比べ良品割合が低く良品果数は自根と同程度であった。果実の形状には、いずれの台木も自根と大きな差はみられず接ぎ木による影響は認められなかった。(ii)金沢在来系統のササゲは市販品種に比べ収量性がやや低いものの、莢の形状や色など外観や病 害虫の発生にほとんど差はみられず、地域食材としての可能性が認められた。(iii)中能登在来系のトウガンはタキイ選抜系にくらべ、草勢が弱く、雌花開花数および着果数が少なかったが果実肥大、果実外観には特に目立った差異は認められなかった。(iv)‘日向源助’は‘源助’と同等の生育であった。食味の評価は、‘日向源助’が砂試系統の‘源助’に比べて甘かった。遊離アミノ酸含量は、‘日向源助’が砂試系統の‘源助’より多かった。(v)金糸瓜では収量性は‘No.12’および‘No.16’が優れ、外観は‘No.22’、‘No.25’で優れた。収穫適期は、開花後20日程度が良く、茹で時間は4分程度で食味が優れた。(vi)‘沢野ゴボウ’と‘渡辺早生’との間で収量に明確な差は認められなかった。(vii)‘源助’は‘ハットリくん’と同程度の生育であった。葉中の硝酸態窒素含量は、‘源助’が最も多く、アスコルビン酸含量は‘ハットリくん’が多い傾向であった。食味の総合評価は、‘ハットリくん’が優れ、‘源助’が劣った。 |
研究対象 | 共通 |
専門 | 食品加工流通 |
部門 | 野菜 |
カテゴリ | 害虫 加工 ごぼう ささげ 台木 だいこん 接ぎ木 伝統野菜 とうがらし とうがん 品種 良食味 |