課題名 | 和牛肉のおいしさ要因の解明 (4)規格外農産物と副産物を活用した飼料による肉質向上技術の確立 |
---|---|
研究機関名 |
滋賀県畜産技術振興センター |
研究分担 |
大家畜生産技術担当 |
研究期間 | 新H17~19 |
年度 | 2005 |
摘要 | 「近江牛」に代表される本県の肉牛生産は、健全な経営維持とともに、今後さらに消費者ニーズに適合した安全で食味性の高い牛肉生産体系を構築する必要がある。一方、水稲に代表される農産物においては、品質規格に基づく格付けの結果、一般の消費流通に馴染まず廃棄もしくは極めて安価に取引されるものがある。このような規格外農産物、ならびに副産物を牛の給与飼料として活用し地域資材の有効利用を図るとともに、脂肪の質など肉質に及ぼす影響について検討する。 試験区分は、配合飼料として一般飼料(トウモロコシ,フスマ,大麦を主体)の給与を対照区に、旧来飼料(米ヌカ,麦ヌカ,くず米,くず大麦を主体)の給与を試験区に設定し、肥育の比較試験を実施した。試験結果は、増体やTDN摂取量は、肥育期間を通して両区間に有意な差を認めなかった。また、枝肉格付成績においても、歩留等級と肉質等級に両区間の有意な差は認められなかった。一方、うまみ成分と言われる不飽和脂肪酸の割合が、胸最長筋内の脂肪では対照区に比べ試験区で有意に高くなったことから、配合飼料の違いにより“おいしい和牛肉”生産の可能性が示唆されるとともに、規格外農産物や副産物の利用体型化が期待される結果が得られた。 |
研究対象 | 肉用牛 |
戦略 | 畜産 |
専門 | 飼養管理 |
部門 | 牛 |
カテゴリ | 馬 大麦 経営管理 飼育技術 とうもろこし 肉牛 良食味 |