| 課題名 | 放牧による黒毛和種長期不受胎牛の受胎促進 |
|---|---|
| 研究機関名 |
京都府畜産技術センター |
| 研究分担 |
碇牧・繁殖技術部 |
| 研究期間 | 継H17~19 |
| 年度 | 2005 |
| 摘要 | 1.目的:肉用牛繁殖経営において、各種繁殖障害による長期不受胎牛の存在は、子牛生産率の低下や繁殖供用年数の短縮に結びつき、農家の経済的損失を増加させている。一方、放牧には家畜の生理・生体機能にもたらす利点(放牧効果)があることが知られている。そこで、長期不受胎牛を放牧飼養することにより、繁殖機能回復による受胎促進を図る。 2.方法: (1) 供試牛:黒毛和種長期不受胎牛8頭 (2) 放牧期間:2005年6月14日~12月1日 (3) 放牧方法:放牧馴致(昼間時間制限放牧)を2週間実施後、野草中心の放牧場7.1haに終日放牧し、補助飼料としてふすまペレットを1頭当たり1日1kg給与 (4) 人工授精(AI)方法:自然発情にあわせて放牧場内でAIを実施。放牧後3か月以上発情が認められない9月中旬以降は、定時AIを実施 (5) 調査項目:体重、ボディコンディションスコア(BCS)、ヘマトクリット値(Ht値)、血清総蛋白(T-pro値)、卵巣動態、繁殖障害の内容、AI及び受胎状況 3.結果の概要: (1) 供試牛の繁殖障害の内訳は、リピートブリーダー6頭、鈍性発情2頭であった。 (2) 受胎牛と不受胎牛の体重、BCS、ヘマトクリット値、総蛋白の間には、有意な差は認められなかった。 (3) 受胎牛の体重、BCS、ヘマトクリット値、血清総蛋白において、受胎まで特徴のある傾向は認められなかった。 (4)受胎牛と不受胎牛のAI時のヘマトクリット値、血清総蛋白値の間には有意な差は認められなかった。 (5) 供試牛の初回AIまでの日数は平均48.3±28.5日であり、放牧期間中のAIによる受胎頭数は8頭中4頭(50.0%)、受胎牛のAI回数は平均1.5±0.6回、受胎までの日数は平均68.0±44.4日であり、放牧による長期不受胎牛の受胎促進効果があることが示唆された。 4.今後の問題点と次年度以降の計画:例数を増やして継続実施するとともに、受胎促進効果の機序についても検討する。また、放牧飼養と定時人工授精法を組み合わせた長期不受胎牛の受胎促進技術で確立する。 5.結果の発表、活用等:京都府畜産技術センター試験研究成績第3号(2006)に掲載予定 |
| 研究対象 | 肉用牛 |
| 専門 | 飼養管理 |
| 部門 | 牛 |
| カテゴリ | くり 経営管理 飼育技術 肉牛 繁殖性改善 |