3 特用林産物の活用(4) クリ果実の低温貯蔵によるクリシギゾウムシの防除法の開発

課題名 3 特用林産物の活用(4) クリ果実の低温貯蔵によるクリシギゾウムシの防除法の開発
研究機関名 京都府林業試験場
研究分担 林業試験場
研究期間 継H16~18
年度 2005
摘要 ○目的:臭化メチルでのくん蒸の代替法として、クリ用温湯消毒機や食品の貯蔵用として開発された低温高湿度貯蔵庫(氷蔵庫)を用いた方法を検討する。○方法:同一クリ園から同一品種のクリ果実を8kgずつ16回(合計128kg)収穫し、毎回、2kgずつ4つのグループに分けて以下の4処理を実施し、処理による殺虫効果と食味の変化を調査した。殺虫効果は、処理したクリ果実のうち半数の1kgをクリ果実害虫調査用一斗缶に投入し、一斗缶内の砂に潜った幼虫数を数えて判定した。また、食味は、処理したクリ果実のうち半数の1kgを90℃のお湯で90分間ゆで、10人に3粒ずつ配布して7段階(-3~±0~+3)で食味を評価した。○得られた成果:温湯処理、氷蔵処理ともにほぼ殺虫することができた。温湯処理は、安全で短時間に処理できるという利点がある。しかし、お湯を沸かす作業や乾燥処理に労力を要し、乾燥処理を誤ると品質が低下するという欠点がある。氷蔵処理は、安全で食味が良くなるという利点がある。しかし、貯蔵期間が4週間以上必要であるという欠点がある。ただし、長期間貯蔵を必要とする欠点は、活用の方法によっては、出荷調整に利用できるなど、大きな利点にすることもできる。
戦略 森林・林業・木材産業
専門 バイテク・キノコ
カテゴリ 温湯消毒 害虫 乾燥 くり 出荷調整 品種 防除 良食味

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