課題名 | バイオマス利用による乾式メタン発酵技術の確立 |
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研究機関名 |
奈良県畜産技術センター |
研究分担 |
環境係 |
研究期間 | H17~ |
年度 | 2005 |
摘要 | 食品リサイクル法が施行され食品残渣の取り扱いがおおきくかわりつつある。更に食品残渣だけでなく、剪定枝、野草、家畜排泄物など地域から排出されるバイオマス資源は多い。平成17年度からバイオマス施設を設置し、バッチ式乾式メタン発酵法により効率的なメタン発酵技術の検討を行った。 1.種菌の作製:豚糞2.8m3(1.68t)、剪定枝1.3m3(0.65t)、活性汚泥100Lで総容積4.2m3、重量2.33tを混合し、水分含量59.5%になったものを発酵槽の中へ投入し、発酵槽内の床温度を40℃に設定した。 2.性能試験:投入資材として、牛糞1.26t、鶏糞2.02t、剪定枝1.75t、上記種菌1.45t活性汚泥0.1tに水0.62tを加水して攪拌し最終水分含量を65%とした。投入後密閉し、床暖房を行い40℃とし、メタン液を1時間間隔で8L散布した。自動分析装置によりメタン菌液槽内のpH、温度、CH4、H2S、CO2、O2、発酵槽内の温度、CH4、H2S、CO2、O2を測定した。 (i)投入直後20%あった発酵槽内のO2濃度は5日目に0%になり、逆CO2濃度が30.6%、H2S濃度が662ppmになった。また、CH4濃度も3%になり嫌気性発酵が伺えた。 (ii)発酵槽内のCH4濃度は試験開始13日目で22.9%に達した。 (iii)一方、H2S濃度は試験開始13日目には2200ppmになった。 |
研究対象 | 共通 |
専門 | 畜産環境 |
部門 | 共通 |
カテゴリ | きく 鶏 豚 |