課題名 |
アルファルファタコゾウムシの蔓延防止技術の開発 |
研究機関名 |
鹿児島県農業試験場
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研究分担 |
大隅・病害虫
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研究期間 |
完H13~17 |
年度 |
2005 |
摘要 |
1.試験研究の概要:レンゲの重要侵入害虫アルファルファタコゾウムシの水田地帯における発生動態を解明し,耕種的・生物的防除技術を開発し,レンゲの保護と蜂蜜生産の安定を図る。(i)水田地帯における発生実態・被害実態の解明に基づく耕種的・物理的被害軽減技術の開発 (ii)成虫の移動実態を把握するためのモニタリングトラップの開発 (iii)有用天敵による生物的防除法の開発 (iv)蔓延防止技術の確立2.試験研究の成果及び問題点:(1)成虫侵入期のレンゲの被覆率が低いほど被害軽減効果が高く,遅播き(11月上~中旬播種)や薄播き(2.5株/0.1m2以下)にお いて防除効果が高いことが明らかとなった。(2)越夏成虫が小径木切り株の割れた隙間から多く見出されたことをもとに「木片隙間トラップ」を開発した。このため,越夏成虫の移入,移出時期のモニタリングが可能となった。(3)導入寄生蜂ヨーロッパトビチビアメバチ(Ba)の分布拡大は緩慢であるが,畦畔および30m程度離れたほ場中央部でも寄生が確認され,ほ場における防除に利用できると期待される。また,ヘアリーベッチやコモンベッチはカラスノエンドウと同等の寄生率であることが明らかになった。今後,これらを利用したレンゲでの寄生率向上が課題となる。(4)レンゲの遅播き,準遅播き(10月中旬播き)とトクチオン細粒剤Fでは早播と比較して顕著に開花数が多かったことから導入天敵等との体系的な防除法が確立されることでより防除効果が高まることが期待される。
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研究対象 |
レンゲ
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専門 |
害虫
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部門 |
その他作物
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カテゴリ |
アルファルファ
害虫
水田
生物的防除
播種
防除
モニタリング
れんげ
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