12．緑化技術や維持管理技術の開発　（2）緑化樹などの維持管理技術の改善　腐朽を原因とした緑化樹折損危険木診断技術の開発

• 研究機関名: 北海道立林業試験場
• 研究分担: 管理技術科他
• 研究期間: 継H18～20
• 年度: 2006
• 摘要: 目的：平成16年の台風18号による強風では、全道の市街地で公園樹と街路樹合せて6500本以上の幹折れ、大枝折れ被害木が発生したが、これら折れた緑化樹木は腐朽している事例が数多く見られ、樹木の腐朽が被害を助長していた。そのため、樹木の腐朽がどの程度進んだら折れ被害の発生しやすい危険木となるか判断できる腐朽木危険度判定技術を整理する。計画：（ｉ）樹木表面の傷、腐朽と内部腐朽状況の関係把握、（iｉ）倒木、折損被害と腐朽の関係解明、（iiｉ）樹木腐朽率と木材強度の関係解明、（iv）緑化樹の腐朽木危険度判定マニュアル作成。成果：（ｉ）特に大きい傷や腐朽、枯れ枝等のある樹木を調査した結果、イタヤカエデやニセアカシアは幅の狭い溝の場合、ナナカマドは外部で腐朽が見られると材内部の腐朽が大きかった。（iｉ）人為的な引き倒し試験では、二股部位の強度が低かった。（iiｉ）広葉樹について2点荷重方式により曲げ試験を行った結果、曲げ強さはイタヤカエデの平均値、ニセアカシアの最大値で腐朽木が健全木を下回る傾向があった。今後も供試本数を増やす予定である。
• カテゴリ: かえで 管理技術 診断技術