| 課題名 |
汎用コンバイン等を利用した飼料イネの低コスト収穫、調製技術の開発 |
| 研究機関名 |
埼玉県農林総合研究センター
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| 研究分担 |
飼料生産
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| 研究期間 |
完H17~18 |
| 年度 |
2006 |
| 摘要 |
目的:平坦地水田の飼料イネ麦二毛作経営を対象として、飼料イネの直播栽培技術、高乾物収量の飼料イネ専用品種、堆厩肥の施用による安定多収栽培技術、及び高能率な収穫調製作業技術等を導入し、低コストで高収益な飼料イネ生産体系を構築する。 成果:普通型コンバインの作業性能は予乾体系とほぼ同等で、作業機械の交換が不要なため効率的であること、集草作業による土砂の混入は認められず、予乾体系に比べ高品質なサイレージ調製が期待できることが判明した。普通型コンバインで調製したサイレージの水分は予乾体系に比べて高く、良質な発酵が期待できる。また畜草1号の添加により、さらに品質が向上する。普通型コンバインで調製したサイレージの給与試験は、乳牛では個体による嗜好性の差が大きかったが、給与前後の体重・乳量等に大きな変化はなかった。機内に扱き残された籾は送風乾燥、サイレージ化によって保存可能で、破砕処理により消化性の向上が期待されたが、乾燥した破砕籾のみでは嗜好性は悪く、他の飼料と混ぜて給与する必要があった。牧草用収穫機械を保有していない耕種農家にとって飼料イネの収穫・調製作業を請け負うことは困難とされていたが、今回の実証により耕種農家やコントラクターが保有する汎用型コンバインの利用による、耕種農家の飼料イネの収穫・調製作業への参入が可能となり、飼料イネの普及、ホールクロップサイレージの品質向上等が期待できる。
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| カテゴリ |
乾燥
経営管理
コントラクター
直播栽培
収穫機
水田
多収栽培技術
低コスト
二毛作
乳牛
品種
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