課題名 |
病虫害抵抗に関与する遺伝子の利用に関する研究 |
研究機関名 |
京都府農業資源研究センター
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研究分担 |
基礎研究部
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研究期間 |
完H14~18 |
年度 |
2006 |
摘要 |
目的:耐虫性因子と推定されているイネ・トリプシンインヒビター(RBTI)や二機能性のイネ・α-アミラーゼ/ズブチリシンインヒビター(RASI)の遺伝子を作物の病虫害抵抗性に利用することを目標とし、その分子機構を明らかにする。成果:イネ・トリプシンインヒビター(RBTI)をコードする遺伝子を元に、イネゲノムデータベースを検索したところ、RBTIホモログ(類縁)遺伝子が合計12個存在することが明らかになった。そこで、RBTIホモログ遺伝子を識別するPCR用プライマーを作製し、登熟期および発芽期における器官レベル(胚芽、胚乳、幼芽、幼根、など)のmRNAの発現解析をRT-PCR法で行った。その結果、RBTIは登熟期の胚芽と発芽期の幼芽において強く発現したが、RBTIと類縁だが配列が少し異なる他の遺伝子は、同一組織では発現していなかった。即ち、RBTIホモログ遺伝子によって発現する組織や時期が異なり、イネにおける機能を分担している可能性が示唆された。
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カテゴリ |
病害虫
機能性
データベース
抵抗性
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